楽天モバイルでｉＰｈｏｎｅ不正購入＝容疑で中国籍の男女逮捕―警視庁

　楽天モバイルのインターネットサイトで、他人のクレジットカード情報を入力してスマートフォン「ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）」を不正購入したなどとして、警視庁サイバー犯罪対策課は３１日までに、窃盗容疑で中国籍の大学生、魏莉容疑者（２３）＝東京都豊島区上池袋＝ら男女２人を逮捕した。いずれも容疑を認めている。 　同社は昨年５月、自社サイトでアイフォーンの不正購入による被害が相次いでいると発表。捜査関係者によると、被害額は全国で約１億９０００万円に上り、約１１００人分のクレジットカード情報が悪用されたとみられる。 　不正購入には複数のグループが関わっていた疑いがあり、警視庁や北海道警など４都道県警はこれまで計６人を逮捕している。 　魏容疑者らの逮捕容疑は昨年４～５月、何らかの方法で入手した男女９人のクレジットカード情報を悪用してアイフォーン１０台（販売価格約１２５万円）を購入するなどした疑い。　 　同課によると、２人はＳＮＳで「家で簡単に稼げるバイト」という投稿を見つけ応募。不正購入されたアイフォーンを自宅で受け取り、都内にある複数の中国人が出入りするマンションの一室に転送していた。報酬は１台２０００～３０００円で、２人は計約３万円を得ていたという。 　同課は中国人らによる組織的な不正購入の疑いがあるとみて、指示役やカード情報の入手経路の解明を急ぐ。（了）【時事通信社】