「心からおめでとう」＝ドライブ・マイ・カーロケ地広島

　映画「ドライブ・マイ・カー」の米アカデミー賞国際長編映画賞受賞を受け、主なロケ地となった広島県内の関係者からは喜びの声が上がった。 　撮影に協力した広島フィルム・コミッションの西崎智子さん（５６）は、ロケ地となったグランドプリンスホテル広島（広島市南区）で発表を見守った。受賞決定の瞬間、大きく拍手。「本当にうれしい。監督に心からおめでとうございますとお伝えしたい」と喜びをかみしめた。 　撮影に参加し、劇中に手が一瞬映ったという同ホテル従業員の弓手理史さん（４５）は、「鳥肌が立った。こういう作品に携われて大変光栄です」と感激した様子。撮影に使われたことを知り最上階のバーを訪れる客が増えているといい、「広島のいいところがたくさん映っている映画。これをきっかけにお越しになる方が増えれば」と話した。 　クライマックスの舞台シーンのロケ地となった東広島芸術文化ホールくらら（同県東広島市）。森本浩司館長（６４）は「前に立って写真を撮ると、舞台上にいるように見えるパネルなどを館内に設置している。皆さんと受賞を祝いたい」と声を弾ませた。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕「ドライブ・マイ・カー」の米アカデミー賞国際長編映画賞受賞を受け、喜ぶ広島フィルム・コミッションの西崎智子さん（右）＝２８日午前、広島市南区