偽造免許証で１６０万円詐取か＝男逮捕、落とし物で発覚―警視庁

　偽造された運転免許証を使って、金融業者から現金１６０万円をだまし取ったなどとして、警視庁日野署は２４日までに、詐欺容疑などで、住所不定、無職切畑悠容疑者（２２）を逮捕した。偽造免許証など複数人分の身分証を入れた財布を同容疑者が紛失し、落とし物として警察に届けられたことが捜査のきっかけとなった。 　逮捕容疑は２０２０年３月ごろ、偽造された運転免許証や健康保険証を使って東京都内の４０代男性に成り済まし、金融業者と金銭消費貸借契約を締結。１６０万円をだまし取るなどした疑い。 　同署によると、男性は１８年に運転免許証などを紛失。切畑容疑者は金融業者に対し、この免許証の顔写真や住所部分が書き換えられたものを提示するなどしていた。同容疑者は「黙秘します。理由も言いたくありません」と話しているという。　 　２０年３月、日野市内の交番に届けられた財布の中に名義の異なる複数の運転免許証などが入っていたことから同署が捜査していた。（了）【時事通信社】