池袋暴走事故で遺族中傷か＝被害届受理、侮辱容疑で捜査―警視庁

　東京・池袋で２０１９年４月に起きた乗用車暴走事故をめぐり、インターネット交流サイト（ＳＮＳ）で中傷を受けたとして、妻子を亡くした松永拓也さん（３５）が被害届を提出し、警視庁捜査１課が受理したことが１７日、捜査関係者への取材で分かった。同課は侮辱容疑で捜査を始め、投稿者の特定などを急ぐ。 　関係者によると、投稿者は１１日、松永さんのツイッターアカウントに「金や反響目当てで闘っているようにしか見えなかった」とのメッセージを匿名で送信。事故で亡くなった妻子の名前を挙げ、「２人が喜ぶとでも？」とも書き込んだ。 　松永さんから相談を受けた同課は１６日、被害届を受理した。投稿はすでに削除されている。　 　事故は１９年４月１９日、東京都豊島区の都道で発生。飯塚幸三・旧通産省工業技術院元院長（９０）の運転する車が赤信号を無視して横断歩道に突っ込み、松永さんの妻真菜さん＝当時（３１）＝と娘の莉子ちゃん＝同（３）＝をはねて死亡させるなどした。（了）【時事通信社】