リニア工事でまた事故＝配管外れ２人軽傷―長野

　長野県は９日、同県豊丘村のリニア中央新幹線「伊那山地トンネル」の工事現場で、コンクリートの吹き付け作業中に機械の配管が外れる事故が発生したと発表した。男性作業員２人が軽傷を負ったという。ＪＲ東海は工事を中断し、事故原因を調べている。 　同トンネルでは昨年１１月にも１人が負傷する崩落事故が発生。再発防止策を講じた上で今年１月に工事を再開させていた。 　県などによると、事故は８日午後２時半ごろ発生。掘削面にコンクリートを吹き付ける作業中に機械の配管の一部が外れるなどし、作業員２人に当たったという。　 　１日には愛知県のリニア工事現場で事故が発生したため、長野県の要望を受けた同社は７日の作業を止めて安全管理対策を再確認していた。 　今回の事故を受け「労災が繰り返し発生していることを重く受け止めている。原因を調査し、再発防止に努める」としている。（了）【時事通信社】