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「実行力」か「政権交代」か=対日関係、争点にならず―9日、韓国大統領選


 【ソウル時事】韓国大統領選は9日、投開票日を迎える。革新系与党「共に民主党」の李在明前京畿道知事と保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦前検事総長の一騎打ち。尹氏がやや優勢とされるが予断を許さない。実行力をアピールする李氏を国民が選択するか、今回の選挙を「文在寅政権に対する審判」と位置付ける尹氏の訴えが通じるかが焦点となる。  次期大統領の外交課題の一つが文政権で悪化した日韓関係の立て直しだが、選挙の争点にはならなかった。  選挙戦最終日の8日、ソウルで記者会見した李氏は「実力で実践し、実績でここまで来た。大統領1人がどれだけ大きな変化をつくり出せるか、この目で確認できるようにする」と強調した。  不動産価格の高騰などで中道層には文政権への不満が大きい。しかし、政権末期としては大統領の支持率は高く、李氏は文氏との差別化には踏み切らなかった。代わりに、自治体首長を務めた実績をアピール。政治経験のない尹氏との違いを示すことで中道層への浸透を図る戦略を取った。  これに対し、尹氏は最後まで「政権交代」を前面に掲げた。8日は南部・済州からスタートしてソウルまで国土を縦断。南部・釜山で「過去5年の(共に)民主党政権の振る舞いは民主主義とは言えない。今、やるべきは、自由民主主義を危うくする理念を持った勢力を排斥することだ」と訴えた。  尹氏支持と選挙戦からの撤退を表明した保守中道野党「国民の党」の安哲秀代表は、尹氏と手を取り合って登場。釜山が地元の安氏は「政権交代のために(野党候補の)一本化を決心した」と尹氏への投票を呼び掛けた。  対日関係については、李氏が文政権と同様、歴史・領土問題を経済などの協力と切り離して対応する「2トラック」を主張。関係改善の意向を示す一方で、「日本の謝罪が前提」と述べている。尹氏は首脳シャトル外交の復活を唱え、李氏より関係改善に前向きな姿勢だ。  ただ、両氏とも今回の選挙戦では、打開が容易でない日韓関係を積極的に取り上げることはなかった。政策論争は全般的に深まらず、両氏や家族の疑惑ばかりに焦点が当たった。 【時事通信社】 〔写真説明〕8日、韓国・仁川で、支持者にあいさつする革新系与党「共に民主党」の大統領候補、李在明前京畿道知事(EPA時事) 〔写真説明〕8日、韓国南部・釜山で、支持者に両手を掲げて応える保守系最大野党「国民の力」の大統領候補、尹錫悦前検事総長(EPA時事)
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