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小麦相場が乱高下=ウクライナ危機で供給懸念


 【ニューヨーク時事】ロシアのウクライナ侵攻を受け、小麦の国際指標価格が乱高下している。両国は小麦の主要生産国で、黒海沿岸での港湾業務停止などに伴う輸出停滞が懸念されている。小麦はパンやパスタといった主食の原料で、日本の食卓に及ぶ影響も小さくない。  穀物価格の国際指標とされるシカゴ商品取引所(CBOT)の先物市場では、侵攻が始まった24日、小麦相場が値幅上限まで急騰。時間外の夜間取引では一時、1ブッシェル(約27キロ)当たり960.75セントと、2008年6月以来約13年8カ月ぶりの高値を付けた。ただ、その後は利益確定売りもあり、翌25日は一転して値幅下限まで急落した。  米農務省によると、21~22年度のロシアの小麦輸出量は世界最大の3500万トン、ウクライナは2400万トンとなる見込みで、両国だけで世界全体の約3割を占める。  両国の小麦は、主に黒海沿岸から北アフリカや中東に輸出されているが、ロイター通信によれば、ウクライナは国内の港湾での業務を全て停止。米穀物商社大手アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)も、ウクライナ国内にある穀物輸出ターミナルの稼働を止めた。黒海地域からの小麦輸出が滞れば、日本の主な輸入元である米国やカナダ、オーストラリア産への代替需要が高まると見込まれる。  ロシアが制裁への報復措置として小麦の輸出を制限すれば、需給逼迫(ひっぱく)につながりかねない。ウクライナでは小麦の作付けが毎年8~9月ごろ、収穫は翌年7~8月ごろに行われる。オランダの農業系金融大手ラボバンクは「収穫が始まる7月まで制裁が続いた場合、世界的な小麦の供給は大幅に減少する」と予測している。 【時事通信社】 〔写真説明〕ロシア南西部ボロネジ州の小麦畑=20年7月(AFP時事)
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