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「攻撃中止を」声届かず=安保理会合中のロシア作戦


 【ニューヨーク時事】「心の底から言いたいことはただ一つだけ。ウクライナへの攻撃中止を」。23日夜に開かれたウクライナ情勢をめぐる国連安全保障理事会の緊急会合。グテレス事務総長がロシアのプーチン大統領にこう呼び掛けたのとほぼ同時に、ロシアの軍事作戦決行の速報が流れた。「平和にチャンスを。既に多くの人が亡くなっている」。最後まで外交による解決を訴えたが、声は届かなかった。  「手遅れになる前に後退を」(トーマスグリーンフィールド米国連大使)などと、各国が順に侵攻を思いとどまるよう求める中、理事国最後の15カ国目に演説したロシアのネベンジャ国連大使は、顔色ひとつ変えず「この会合の最中に、プーチン大統領が軍事作戦決行を発表した」と表明した。国際平和と安全の主要な責任を持つとされる安保理の場が凍り付き、武力侵攻を止められない深刻な機能不全を露呈した瞬間だった。  会合に参加したウクライナのキスリツァ国連大使は、ネベンジャ氏に爆撃をやめるようロシアのラブロフ外相に直ちに電話することを要求。目に涙をためながら「(ロシアが)戦争を宣言した。戦争を止めるのが安保理の責任だ」と声を張り上げた。だが、ネベンジャ氏は「戦争ではない。特別軍事作戦だ」と一蹴し、応じなかった。  米欧は「決定が会合中に発表されたのは、ロシアが国際法と国連を侮蔑していることを示している」(ドリビエール仏国連大使)などとして、ロシアを非難する決議案の採択を目指す考えを明らかにした。しかし、常任理事国のロシアが拒否権を発動するのは必至だ。  かねてウクライナへの侵攻はないと「確信している」と述べていたグテレス氏は会合後、報道陣を前に「事務総長としての(約5年の)在職期間で一番悲しい瞬間だ」と唇をかみしめた。 【時事通信社】 〔写真説明〕23日、ニューヨークで国連安保理の緊急会合後、トーマスグリーンフィールド米国連大使(右)らと話すウクライナのキスリツァ国連大使(中央)(EPA時事) 〔写真説明〕23日、ニューヨークで国連安保理の緊急会合を前に、言葉を交わすグテレス事務総長(左)とロシアのネベンジャ国連大使(AFP時事)
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