対日関係、世論迎合せず＝与党李氏の外交ブレーン―韓国大統領選

　【ソウル時事】韓国大統領選（３月９日投開票）で、革新系与党「共に民主党」候補の李在明前京畿道知事の外交ブレーンである魏聖洛元駐ロシア大使が２３日、海外メディアと記者会見し、対日関係について「李氏が主張する『国益中心の実用外交』と国民感情に迎合することには距離がある」と述べ、反日的な世論に流されないと強調した。 　李氏は「ポピュリスト」とも評されるが、魏氏は「同意できない」と主張。「李氏の対日関係改善の意志は明確だ」と訴えた。「悪化した韓日関係が韓国の国益にプラスにならないと誰もが認める状況になった」と指摘し、「政策決定する政治家やブレーンは、国益のために国民感情を説得する努力をしなければならない」と述べた。「日本の政治家、専門家にも同じ観点を期待する」とも語った。　【時事通信社】 〔写真説明〕２３日、ソウルで記者会見する韓国の魏聖洛元駐ロシア大使