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ロシア、NATO不拡大の要求譲らず=米への回答で強硬姿勢―来週後半に外相会談


 【モスクワ、ワシントン時事】ロシアは17日、緊迫するウクライナ情勢に絡み、安全保障に関するロシアの立場を記した回答を米国に提示した。ウクライナ侵攻の意図を改めて否定し、欧州へのミサイル配備凍結などをめぐり協議に応じる構えを見せたが、北大西洋条約機構(NATO)不拡大要求では強硬姿勢を堅持。米ロが緊張緩和に向けて妥協点を見いだせるかは不透明だ。  ロシアは、NATO加盟を目指す隣国ウクライナとの国境付近に15万人を超える部隊を集結させて軍事的緊張を高め、米欧にNATO不拡大を要求。今回の回答は、ロシアの要求を拒否した米国の1月の書面回答への返答に当たる。  ロシアは返答で▽NATO不拡大▽NATOがウクライナなどを将来の加盟国とした2008年の宣言撤回▽NATOの軍事インフラをロシアとNATOが基本文書を締結した1997年の状態に戻すこと―などがロシアの基本要求だと強調。米国が「建設的な回答をしていない」と非難し、米国に交渉する用意がない場合、「ロシアは軍事技術的な措置を含めて対応を余儀なくされる」と警告した。  一方で「軍備管理や(衝突の)リスク軽減について、米国に具体的作業を行う用意があることに注目する」とも記載。欧州での中距離ミサイルの配備凍結やミサイル防衛システムの相互査察、国境付近での重爆撃機の飛行制限などに関し、協議する意向を示した。  ウクライナ侵攻への危機感を募らせる米国は、ブリンケン国務長官が17日に国連安保理会合の場で欧州での米ロ外相会談開催を迫った。ロシア側は来週後半の開催を要望し、侵攻しないことを条件に米側はこれを承諾した。  米国を安全保障に関する交渉の場に引き出すことに成功し、ロシアは自信を深め攻勢を強めている。  返答では「ロシアの提案は包括的な性格を持っており、全体として検討しなければならない」と指摘。ミサイルなど軍備管理の協議だけで終わらせるつもりはなく、あくまでもNATO不拡大などを要求し続ける姿勢を鮮明にした。ロシア国内では「われわれは自らの平和的な要求を一つたりとも諦めない」(下院議員)と、妥協しない雰囲気も広がっている。 【時事通信社】 〔写真説明〕バイデン米大統領(左)とロシアのプーチン大統領(AFP時事)
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