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プーチン氏、落としどころ模索か=仏大統領と会談―ウクライナ情勢


 【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領は7日、フランスのマクロン大統領と会談し、ウクライナ情勢の緊張緩和に向けたマクロン氏の提案を前向きに評価した。プーチン氏は米欧との間で妥協点を見いだすために「あらゆることを行う」とも述べており、緊張状態が続く中、欧州の大国フランスと対話を進め、メンツを失わない形で落としどころを探っている可能性がある。  プーチン氏は8日未明に行われた首脳会談後の記者会見で、「国連安全保障理事会の常任理事国であるわれわれが特別な責任を持つ欧州と世界の安全保障を議論するため、(マクロン氏は)ロシアを訪れた」と強調。フランスが現在、欧州連合(EU)議長国であることにも触れ、「欧州の安定やウクライナ危機に関し、大統領がトップとなって行っているフランスの努力に感謝したい」とマクロン氏を持ち上げた。  プーチン氏は、ウクライナ問題に関するマクロン氏の提案について「今後の共同措置の基礎とすることは十分可能だ」と語った。提案の詳細は不明だが、マクロン氏の8日のウクライナ訪問後に両首脳は再び電話で協議することで一致した。  ロシアは北大西洋条約機構(NATO)加盟を目指す隣国ウクライナに軍事圧力をかけ、NATO不拡大を要求したものの、米欧は拒否している。ただ、ロシアも全面的に受け入れられるとは思っておらず、ハードルを高く上げてから自国により有益な条件を引き出す思惑がありそうだ。  プーチン氏は最近、ウクライナ東部で親ロシア派武装勢力と紛争を続けるゼレンスキー政権が和平実現に向けた2015年の「ミンスク合意」を履行していないと繰り返し非難している。これは、フランスがウクライナ、ロシア、ドイツと共にまとめた合意をゼレンスキー政権が履行するなら、ロシアがいったん矛を収めようとしていると解釈することもできる。  ただ、ゼレンスキー政権は親ロ派への自治権付与などロシアに有利な合意の履行を渋ってきた。プーチン氏も会見で、ウクライナ政府が最大12万5000人の軍部隊を東部に集結させていると主張。過去に「問題を軍事的に解決しようとした」と不信感をあらわにしており、緊張緩和への道はなお険しそうだ。 【時事通信社】 〔写真説明〕7日に行ったフランスのマクロン大統領との会談後、記者会見するロシアのプーチン大統領(AFP時事)
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