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苦闘の日々を経て=覚悟固めた羽生〔五輪・フィギュア〕


 約1世紀ぶりの快挙へ。フィギュアスケート男子で五輪連覇の羽生結弦(27)=ANA=が8日、ショートプログラム(SP)に臨む。男子で3連覇なら、1928年サンモリッツ五輪のギリス・グラフストレム(スウェーデン)以来となる。  2018年平昌五輪は、右足首負傷のため3カ月ぶりの実戦だった。「ぶっつけ本番」のリンクで見る者の心を大きく揺さぶった。14年ソチ五輪に続く、最高の輝き。それでもなお、誰も決めたことがないクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)成功を最大の目標に掲げ、競技を続けてきた。  国民栄誉賞も受賞した王者が過ごした4年間は、光よりも影が濃く、苦闘の日々だった。ジャンプを着氷する右足首は、平昌の翌シーズンも、今季も痛めた。4回転半への初挑戦は当初の想定から大幅にずれ込んだ。  連覇の達成感はあり、「平昌後は結構ふわふわしていた」。一方で試合に出れば当然のように勝利を期待される。世界の舞台でネーサン・チェン(米国)、全日本選手権で宇野昌磨(トヨタ自動車)に屈し、動揺をあらわにしたこともあった。  「成長していないんじゃないか」「だんだん戦えなくなっているのでは」。そんな疑念が渦巻いた。新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、五輪を念頭に置いていいのか分からなくなった。今季が始まる前も「平昌やソチのシーズンのような熱量はない」と言った。  五輪と世界選手権は2度、グランプリ・ファイナルは4度制覇。足りないタイトルはない。ギラギラした羽生は、それでもまた戻ってきた。  昨年末の五輪代表発表会見で宣言した。「出るからには勝ちをしっかりとつかみ取れるように、武器として4A(4回転半)を携えていけるように頑張る」。スイッチが入ったのは日の丸のジャージーに袖を通した時。「これが五輪だな」。思い出す感覚があった。  「負ける確率は間違いなく平昌五輪より高い」と率直に言ったが、誰もが知っている。覚悟を固めた羽生は決してぶれない。そして、強い。(時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕練習に臨むフィギュアスケート男子の羽生結弦=7日、北京 〔写真説明〕練習に臨むフィギュアスケート男子の羽生結弦=7日、北京
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