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欧州でもインフレ警戒=利上げ観測高まる


 【フランクフルト、ロンドン時事】欧州の中央銀行が、インフレへの警戒感を強めている。英イングランド銀行(BOE)は3日、昨年12月に続き2会合連続で利上げを決定。ユーロ圏19カ国の金融政策を担う欧州中央銀行(ECB)は同日、緩和枠組みを維持したが、金融市場ではECBも今後利上げ方向に修正を余儀なくされるとの観測が急速に高まっている。  3日のECB定例理事会後の記者会見では、利上げ時期に関する質問が相次いだ。ラガルド総裁は、これまで「年内の利上げの可能性は極めて低い」と説明してきたが、この日は「データに基づいて決める」とだけ述べ、明言を避けた。  会見後、為替市場ではECBも緩和策の修正に動くとの思惑を背景に、ユーロが対ドルや対円で急伸した。  ユーロ圏の消費者物価指数上昇率は1月が前年同月比5.1%と過去最高を更新。エネルギー高に加え食料品価格も上昇し、ラガルド総裁は「驚いている」と率直に語った。「年内にはインフレが低下に向かう」との従来見解は崩さなかったが、想定よりも物価の高止まりが長引く可能性を認めた。  世界的な供給制約問題も解消されていない上、欧州では天然ガス価格の押し上げ要因となるウクライナ情勢の緊迫化も懸念されている。オランダ金融大手INGのエコノミスト、カールステン・ブルゼスキ氏は、ECBが9月末にも量的緩和策を終了し、「年末までに少なくとも一度、利上げに踏み切る可能性がある」と予測した。  一方、BOEについては、利上げ決定は市場の予想通りだったが、9人の政策委員のうち4人が大幅利上げを主張していたことが判明。インフレへの危機感が浮き彫りとなった。  市場では、3月の次回会合での連続利上げも織り込まれつつあり、年内の利上げが5回に達するとの観測まで出ている。 【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見する欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁=3日、フランクフルト(EPA時事)
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