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対立鮮明、緊張緩和見えず=ウクライナめぐり米ロ応酬―国連安保理


 【ニューヨーク時事】緊迫の度合いを増すウクライナ情勢をめぐり、国連安全保障理事会は1月31日、公開会合を開き、米国とロシアは互いを「挑発的だ」と非難し、激しく応酬した。英仏などが米国と歩調を合わせたが、中国はロシアに同調。安保理内での対立が浮き彫りとなり、緊張緩和につながる糸口は見いだせなかった。  トーマスグリーンフィールド米国連大使は、ロシアがウクライナ国境周辺に10万人以上の兵士や武器を集結させていることは「国際秩序を脅かす」と強調。挑発的行為だと糾弾し、対話による外交的解決を求めた。  カリウキ英国連次席大使も「欧州の過去数十年間で最大の軍備増強だ」と指摘し、ドリビエール仏国連大使も「ウクライナへの攻撃はロシアに厳しい代償をもたらす」と警告した。  しかし、ロシアのネベンジャ国連大使は「戦争の脅威を議論すること自体が挑発的だ」と反発。中国の張軍国連大使も、ロシアは軍事行動を起こす計画はないと繰り返しており「そのような状況で戦争になると主張する根拠は何なのか」と米欧をけん制した。  トーマスグリーンフィールド氏は会合後、報道陣に「期待していた答えは聞けなかった」と振り返った。ウクライナのキスリツァ国連大使は「戦争を防ぐことがすべての人の利益だ」として安保理や全国連加盟国に対応を訴えた。  今回の安保理会合は米国が要請。開催の賛否を問う表決で中ロは反対したが10カ国が賛成に回り、阻止できなかった。棄権を表明したケニアは演説で、冷戦時代にアフリカが大国の対立に巻き込まれて経験した苦悩に言及。「ゾウが戦う時に苦しむのは草だ」というアフリカのことわざを引用し、米ロに直接交渉などを通じた解決を呼び掛けた。 【時事通信社】 〔写真説明〕1月31日、ニューヨークで国連安全保障理事会の会合に臨むトーマスグリーンフィールド米国連大使(EPA時事) 〔写真説明〕1月31日、ニューヨークで国連安全保障理事会の会合に臨むロシアのネベンジャ国連大使(ロイター時事)
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