英語や化学も解答依頼か＝出頭の女子大生？国立大生に―共通テスト流出

　大学入学共通テスト初日の試験中に「世界史Ｂ」の問題が流出した事件で、画像を送って男子大学生に解答を依頼した人物が、別の国立大生に英語や化学の解答を頼んでいたとみられることが２８日、関係者への取材で分かった。 　香川県警に出頭した大阪府の女子大学生（１９）が別の家庭教師紹介サイトから連絡していた可能性があり、警視庁が偽計業務妨害容疑で任意で事情を聴いている。 　捜査関係者などによると、世界史Ｂの問題は試験中の１５日午前１１時ごろ、画像で流出。実際の試験問題と知らずに解答した男子大学生は、家庭教師紹介サイトで知り合った高校２年生を名乗る人物から送信されたと話した。 　昨年１２月３日、２０代の国立大生は、別の家庭教師紹介サイトを通じて知った高校２年生を名乗る人物からメッセージを受け取った。体験授業を承諾すると、「古文漢文と英語を（１月）１５日、数学と化学を１６日にお願いしたい」「問題はスカイプで送るので、返信してほしい」と依頼されたという。 　この人物は、女子大学生が利用を認めた家庭教師サイトと同じアカウント名を使い、依頼の文言も酷似。二つのサイトは東京都内の同じ会社が運営していた。 　国立大生は取材に対し「試験当日の１５日午後１時ごろ、キャンセルしたいとの連絡があった。その後は音信不通になった」と話している。（了）【時事通信社】