手堅い編成、試合勘考慮＝総合的に判断した指揮官―サッカー日本代表

　守備の要の吉田を欠き、途中出場で攻撃に変化をもたらす三笘や古橋も負傷で不在。新戦力や復帰組の抜てきも注目されたが、「総合的に考えてこのメンバーが現段階のベスト」と森保監督。初選出はなく、従来通り欧州組を中心とした手堅い編成になった。 　通常なら国際Ａマッチ期間外の１、２月に組まれたホーム２連戦。休養明けの国内組は強化合宿を行ったが、コンディションや試合勘はシーズン中の海外組に分があった。久保や前田は昨年１０月から採用する４―３―３の布陣でどう起用されるか。サイド攻撃で決定機に絡めるかがカギだ。 　新型コロナウイルスの影響で多めに招集する可能性もあったが、長時間移動を強いられる海外組の負担などを考慮して２３人にとどめた。一方で、入れ替えが必要になった場合は「国内外を問わずに考えたい」と指揮官。選手層は厚く、大幅な戦力ダウンは避けられそうだが、不測の事態に備える必要がある。 　日本開催の地の利を生かし、是が非でも中国、サウジアラビアに勝って勝ち点６を手にしたい。順当なら３月にアウェーで行われるオーストラリア戦が大一番になりそうで、連勝なら優位な状況で乗り込める。 　７大会連続のＷ杯出場を見据え、監督は「トーナメントを戦う気持ちで前進していきたい」と言葉に力を込めた。（了）【時事通信社】