Ｒ・ケネディ暗殺犯の仮釈放拒否＝米カリフォルニア州知事

　【ロサンゼルス時事】米西部カリフォルニア州のニューサム知事（民主）は１３日、１９６８年に故ジョン・Ｆ・ケネディ元大統領の実弟ロバート・ケネディ元司法長官を射殺し、終身刑で服役中のサーハン・サーハン受刑者（７７）について、仮釈放を拒否すると表明した。「慎重に検討した結果、安全に社会に戻せるのに必要な水準にサーハン受刑者は達していない」と説明している。 　米紙ロサンゼルス・タイムズに寄稿し「何十年もの服役を経ても、いまだに危険で破壊的な衝動を抑える力を欠いている」と指摘した。９０年代に入って、一転して無実を訴えるようになったサーハン受刑者の誠実さも疑問視した。 　サーハン受刑者をめぐっては昨年８月、州仮釈放審査委員会が仮釈放を勧告。知事の最終判断が注目されていた。　【時事通信社】 〔写真説明〕ロバート・ケネディ米上院議員（当時、左）とジョンソン米大統領（同、右）＝１９６６年６月、ホワイトハウス（ＡＦＰ時事）