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生徒思いの熱血漢=無名校を強豪へ―小嶺忠敏さん死去


 高校サッカーの名将、小嶺忠敏さんは熱血漢だった。大商大在学中には夏、冬休みになると母校の島原商に戻り、コーチを務めていた。12キロのランニングでは先頭を引っ張り、後輩と一緒に汗を流した。生徒は「鬼のよう」と過酷な練習に悲鳴を上げながら慕った。  島原商で指導方針を固めていった。部員が「練習ばかりでは面白くない。試合が一番勉強になる」と訴えた言葉に納得。自動車学校に通って大型免許を取得した。マイクロバスを借り、自らの運転で全国各地へ練習試合に向かった。食材を持参し、相手校の教室や体育館で寝泊まり。下宿生のため民家を借り、寮もつくった。  1984年に希望して国見に異動し、その無名校を2年後には全国高校選手権に導き準優勝。翌年には全国制覇を果たした。  「どんな選手でも必ず光るところがある」。個性を伸ばした。大久保嘉人には好きなだけドリブルの練習をさせた。平山相太は190センチの長身ながら下半身が弱かった。そこで陸上部の監督に預け、ハードルでジャンプ力を養うなど、高さを磨いた。  96年には日本協会が認定する最上位の指導者資格、S級ライセンスを取得。視野を広げる努力を欠かさなかった。国見では教頭、校長も務め、人間教育を担った。 (了)【時事通信社】
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