若元春、苦節１０年の感慨＝大相撲新番付

　新入幕の若元春が２４日、東京都中央区の荒汐部屋からオンラインでの記者会見に臨んだ。控えめな性格らしく、「不安が８割ぐらいを占めている」と明かしつつ、「何とかここまで上がってこられたので、かなりうれしい」と感慨に浸った。 　２０１１年九州場所の初土俵から１０年を要した。今年は前向きに下半身強化に取り組むようになって前に出る力が備わった。弟の若隆景は既に三役昇進も果たしており、「その背中を見てここまで来た。追い抜けるように頑張りたい」と誓う。 　福島県の相撲一家で育ち、元小結若葉山を祖父に持つ。「物心がついたときから憧れていた」という祖父が着けたものと同じデザインの化粧まわしを新調し、兄弟そろって幕内の土俵に立つ。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕新番付が発表され、師匠の荒汐親方と番付表を手にする新入幕の若元春（左）＝２４日午前（日本相撲協会提供）