クロノ、有終の美なるか＝２６日に競馬有馬記念

　年末恒例の中央競馬のＧIレース、第６６回有馬記念は２６日、中山競馬場の芝２５００メートルコースに１６頭が出走して行われる。このレースを最後に引退するクロノジェネシスが宝塚記念と有馬記念を合わせ、史上初となるグランプリ４連覇を果たして有終の美を飾れるかに注目が集まる。 　クロノジェネシスは昨年６月、宝塚記念で２着馬に６馬身差をつけて快勝し、ＧI２勝目を挙げると、同年末の有馬記念では勝負強さを発揮して競り勝った。今年の宝塚記念も制覇。フランスで１０月に行われた世界最高峰レースの一つ、凱旋（がいせん）門賞は７着だったが、帰国後は放牧してじっくり英気を養った。 　スピードはもちろん、持久力も兼ね備えるクロノジェネシス。スタミナが要求される有馬記念の舞台で再び持ち味を生かし切れるかは、帰国後初戦の仕上がり具合がカギと言えそうだ。 　強力なライバルとして見込まれるのが３歳牡馬の３頭。皐月（さつき）賞馬エフフォーリアは、前走の天皇賞・秋で昨年の三冠馬コントレイルやグランアレグリアを破って優勝した。ファン投票で１位に選出され、現役屈指の実力を誇る。菊花賞で逃げ切ったタイトルホルダーはしぶとさが武器で、ステラヴェローチェは８戦して一度も掲示板（５着以内）を外していない堅実さが魅力だ。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕今年の天皇賞・秋を制したエフフォーリア（左）と、宝塚記念で連覇を果たしたクロノジェネシス