審査書案、年度内に提示＝福島第１の処理水放出計画―規制委員長

　東京電力福島第１原発から出る放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出計画の審査について、原子力規制委員会の更田豊志委員長は２２日の定例記者会見で、「年度内に審査書案を示して、パブリックコメント（意見公募）を始めることができればと思っている」と述べた。 　東電は２１日、海洋放出に必要な機器、設備などの計画を盛り込んだ申請書を規制委に提出。認可を受けた後、２０２２年６月にも本体工事に着手し、２３年４月中旬に完成させることを目指している。　 　規制委は、２４日に公開の審査会合を開いて実質的な審査を開始。審査書案の取りまとめ後、約１カ月間の意見公募を経て、正式決定する見通し。更田委員長は、工事のスケジュールに間に合わせることは可能との認識を示した。（了）【時事通信社】