詐欺容疑の３人不起訴＝東京・元麻布の不動産めぐり―東京地検

　架空の高齢者向け施設建設計画を持ち掛け、東京・元麻布の不動産所有者から１億円を詐取したなどとして、詐欺容疑で逮捕されたセミナー運営会社「Ｒｅｇｏｌｉｔｈ」（東京都中央区）の実質的経営者だった男性（５６）ら３人について、東京地検は２１日、不起訴処分とした。関係者への取材で分かった。 　地検は理由を明らかにしていない。関係者によると、地検は「（詐欺）行為が立証できない」と説明しているという。 　警視庁は１１月１０日、３億円の融資を引き出す目的で、大田区の６０代女性に所有する港区元麻布の土地建物を担保に入れさせ、金融機関に抵当権を設定させたとして３人を逮捕。同３０日には、この土地建物の売買契約を結ばせ、不動産会社から手付金名目で支払われた１億円を詐取したとして再逮捕していた。　（了）【時事通信社】