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奔放な白鵬に「待った」=引き際に後味の悪さも―大相撲クローズアップ


 白鵬の幕引きは、あまりにも異例だった。7月の名古屋場所で全勝優勝を果たしたが、古傷を抱える右膝の状態はとうに限界。翌秋場所後、引退して年寄「間垣」の襲名を望んだ白鵬に、日本相撲協会が「待った」をかける形となった。  師匠を通じて協会に引退の意向を伝えてから、理事会の承認を得るまでに数日を要した。通常なら粛々と事が進む年寄資格審査委員会では、親方としての先行きを不安視する意見が出された。  土俵の内外で奔放な素行が問題視され、名古屋場所でも手荒な取り口などで関係者の眉をひそめさせた。外国出身の弟子を持つ親方からは「うちの力士も同じような目で見られてしまうのではないか」との声も漏れる。  45回の優勝などの実績は他の追随を許さない。審査委員会の出席者の一人は「(襲名が)否決されたら世の中から何と言われるか」とも感じていた。理事会では襲名を認める上で、親方として守るべき事項を順守する旨の誓約書にサインをさせることとした。  前代未聞の「条件付き」での襲名。白鵬にとって不本意だったかもしれないが、別の親方は「何度も師匠が呼び出されて注意を受けても、直らずの繰り返しだった。仕方がないところもある」と話す。  部屋付きとして歩み始めた間垣親方。「親方になっていろいろと考え方が変わってきた」と言い、責任感が増している様子だ。「少し丸くなったというか、柔らかくなられた」とは炎鵬。現役当時より助言を受ける機会も増えたそうだ。  同じ伊勢ケ浜一門からは「ゆくゆくは一門、協会を背負って立つ存在」との声も。期待と厳しい視線のはざまで、自身のあり方が問われている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕大相撲名古屋場所千秋楽で白鵬(上)は照ノ富士を下し、全勝で優勝を決める=7月18日、愛知・ドルフィンズアリーナ 〔写真説明〕引退会見で涙をこらえる横綱白鵬(現間垣親方)=10月1日、東京・両国国技館
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