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意思疎通なく発見遅れる=濃霧の中、目視で航行―千葉沖貨物船衝突・運輸安全委


 千葉県銚子沖で2019年5月、貨物船同士が衝突し、乗組員4人が死亡した事故で、運輸安全委員会は16日、濃霧で視界が制限されている中で「目視で航行したため、接近に気付くのが遅れ衝突した」とする調査報告書を公表した。早期に無線などで意思疎通を図れば、衝突を回避できた可能性があると指摘した。  事故は19年5月26日未明、犬吠埼灯台(同県銚子市)の南8.5キロの沖合で、愛媛県今治市の海運会社の「千勝丸」(499トン)と広島県呉市の海運会社の「すみほう丸」(同)が衝突した。千勝丸の船長は救助されたが乗組員4人が死亡。すみほう丸の乗組員4人は全員無事だった。  報告書によると、当時は濃霧で視程約100メートルだった中、両船が約1600メートルまで近づき、南西に進んでいた千勝丸は右転。一方、北東に進んでいたすみほう丸はわずかに左に針路を変えた。  その後、両船は速度を維持したまま接近。すみほう丸は千勝丸の灯火を目視で確認し右にかじを切ったが、避けられずに衝突した。  運輸安全委は、両船が音響信号やVHF無線を使い、互いの動きや操船の意図を確認すれば、減速などの対応が可能だったと指摘。また、両船とも航海士が船長に濃霧を報告しておらず、当直体制が強化されていなかったことも一因とした。 (了)【時事通信社】
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