starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

泥に沈むラグーンの村 ベネズエラのコンゴミラドール


【コンゴミラドールAFP=時事】南米ベネズエラ西部にあるラグーン(潟)のコンゴミラドールといえば、かつてはのどかな村だった。だが今日、穏やかな湖沼に浮かぶように立つ高床式の家々は、カタトゥンボ川がもたらす泥にまみれた集落と化している。(写真はベネズエラ西部のラグーンにある村、コンゴミラドールの高床式の家) 住民の多くはここを去って行った。コンゴミラドールは消えてなくなりつつある。 コロンビアに水源があるカタトゥンボ川は、南米最大級の湖であるベネズエラのマラカイボ湖に注いでいる。 川の流れは長い歴史の中で何度も変えられ、ゆっくりと流れ込んだ泥や植物、木の枝などが村をのみ込むほどになった。魚が泳いでいた水辺は草や藻で覆われ、泥地にヘビやヒキガエル、寄生生物などが住みつき生態系を激変させた。 いつ泥が堆積し始めたのかは定かではないが、住民によると少なくとも2013年には水が濁り泥の小山ができていたという。 ドローンの映像では豊かな緑に囲まれた村に見えるが、実際は全く違う沼地だ。 かつて200世帯が暮らし活気があった村に今も残るのはわずか10世帯ほど。辺りはひっそりと静まり返って廃虚のようだ。 住人700人を診ていたかつての診療所は、数本の柱を残すのみだ。また、いくつかの家屋からは、ドアや窓、蛇口やパイプに至るまで、金銭的価値のあるものが奪われてしまっている。 だが住民のダグラス・カマリージョさん(62)はここを出るつもりはない。2週間かけて胸まで泥につかり、額に汗して130メートルの水路を切り開いた。隣近所の人々がボートを使えるようにだ。 「この村を死なせたりはしない。私が生きている限り、村は死なない」とカマリージョさんは力を込めて言った。【翻訳編集AFPBBNews】〔AFP=時事〕(2021/10/26-16:24)
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.