最後まで「麻生節」＝前財務相が退任あいさつ

　麻生太郎前財務相は５日、財務省で同省幹部らに退任のあいさつを行った。岸田新内閣に対し、「まだ何もしていないのに支持率が上がっている。こちら（前内閣）は立派な成績を出しても支持率は下がった」と最後まで“麻生節”を披露。あいさつ後は大勢の職員に拍手で見送られ、約８年９カ月を過ごした同省を後にした。 　麻生氏は消費税率を２回引き上げたことなど、戦後最長となった在任中の出来事を回顧。少子高齢化に伴う社会保障改革に関しても「一応の道筋はつけてある」と語り、今後の課題として経済活性化につながる税制改革を後任らに託した。　【時事通信社】 〔写真説明〕職員に見送られ、財務省を後にする麻生太郎前財務相＝５日午後（同省提供） 〔写真説明〕事務の引き継ぎを行う麻生太郎前財務相（右）と鈴木俊一財務相＝５日午前（財務省提供）