誰もが毎年ひとつずつ年齢を重ねますが、より豊かに幸せに年をとりたいと誰もが願っています。
今年2年目を迎える「Aging Gracefullyプロジェクト」は、 間もなくやってくる女性の半数が50歳を超える時代に向け“優雅 に年を重ねる”価値観を広める取り組みです。
同プロジェクトでは、AG世代の女性の幸せを考える「Aging Gracefully LABO」を設立。その調査発表も兼ねる形で、“働く女性“の代表として報道関係者の女性が集まり、プロジェクトメンバーとともに、女性の幸福度について考えるラウンドテーブルが開催されました。
また、参加者からは「周囲の目を気にする女性が多い」「傍から見るととても魅力的なのに、自分に自信を持てないようだ」という声が上がりました。
Aging Gracefullyプロジェクトリーダー 前田育穂さんは「40代の女性の属性を調べると、マジョリティがない。就職氷河期があったため雇用形態が分かれていること、そしてシングルや子どもを持たない選択をする夫婦が増えていることも含め、マイノリティが集まる世代」と調査結果をもとに解説。
「これが多数派」という目印がなく、多様な生き方が存在する新しい世代であることが、データの上からも明かされました。
さらに、「あなたの幸福度を上げるために、ちょっと手を抜いたり楽をしたいことはありますか」という質問に「料理」「掃除」と答えた人が、ともに50%を超えました。毎日の家事で頑張りすぎないことが幸福につながると考えている人が多いことが分かります。
幸福度を高める鍵となるのは、「〇〇すべきだ」より、自分がワクワクする時間がどれだけあるかが大事。また、ボランティアや身近な人に感謝を伝えるなど「誰かのために」する行動も幸福度を上げます。さらに、自分を卑下せず、自分らしく生きることが大切だそう。
「自信を持って、ワクワクする方へ一歩踏み出して」と前野教授は女性たちの背中を押す言葉で締めくくっています。
年齢を重ねることを「幸せ」だと感じられるように、一人の時間を増やしつつ、自分の興味や好奇心が向く方向を探してみてはいかがでしょうか。
【参考】
※公式サイト
https://aginggracefully.asahi.com/