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顧客と寄り添いインテルはさらに先へ!新ブランド戦略・マーケティング施策で単なる半導体販売企業からの脱却を目指す


1968年の設立以来、卓越した半導体技術によって世界中のコンピューティングテクノロジーを牽引し続けている、世界最大の半導体メーカー「インテル株式会社(以下、インテル)」。

パソコンやサーバーだけでなく、産業機器やOA機器といった様々な機器の分野でも大きな影響力を持つインテルは、この度インテル東京本社にてメディア向けにブランド戦略および今後のマーケティング活動について発表会を行いました。

 

インテルの今後のブランド戦略・マーケティングについてのメディア向け発表会が開催

 

インテル主力ブランド「Core」リブランディング

今年6月、クライアント・コンピューティングの大幅なブランド・アップデートを発表したインテルは「Core」ブランドのリブランディングを行い、次世代のMeteor Lakeより適用されることを発表しました。

既存の「Core i」シリーズは「Core 3、5、7」の3種類と、現環境で最高峰の性能となる「Core Ultra」シリーズの「Core Ultra 5、Core Ultra 7、Core Ultra 9」の3つとなります。

Coreブランドは継続するものの、これまで記載されていた「i」を廃止。第◯世代という世代番号も廃止されいて、よりハイエンドモデルと主流モデルを明確に分かりやすくすることが狙い。

このリブランディングだけでなく、様々な施策でインテルのCoreブランドをより分かりやすく、そしてより知ってもらうため活動を行っていくと発表されています。

 

新たな文化の醸成とインテルの今後のスタンス

インテル株式会社の東京本社にて開催されたメディア向け発表会には、代表取締役社長の鈴木国正さん、マーケティング本部長の上野晶子さんが登壇。

まず鈴木代表が挨拶の後、インテルの「新しい文化醸成」について語りました。

柔軟性を持った製造までの経路(サプライチェーン)、高性能化する半導体技術、そしてAI技術が市井に利用されていく「AIの民主化」により、インテルの活動には大きな変革が起きていると説明されました。

インテルは半導体業界を牽引する存在として活動する中で、これまで以上に産業界の中立的なハブとして「高い技術と中立性」が求められているとし、企業・パートナー同士が繋がっていく社会へ進めていくとのこと。

「私が前の会社からインテルに入社して強烈に印象に残ったことは中立性の部分ですね。インテルの技術力は誰もが知っていましたが、中立性があるから企業のためにも(技術や情報を)出せるし、半導体業界のためにも出せるから、色々な企業同士を繋げられるのか、と思ったんです。」

とコメント。

今回インテルは新たなブランド戦略として「Value Based Selling」を掲げ、プロダクト・ベースとは大きく異なり、顧客側に立って寄り添う方針を強化。

「これはアメリカのマーケティング用語ですが、インテルはこれをしっかりやっているよ、ということを今後行っていく。顧客の側に立って一緒に、ということは言う程簡単なことではありませんが、日本が世界の中でも先行して行なってきた施策をグローバルに広め、さらに強化していきたいと思います。」

とコメント。

高性能の半導体を販売して「凄いでしょ!」とアピールしてきた活動方針を変え、顧客に寄り添い課題解決の方法を訴求していく企業へと変えていく。難しい活動方針をインテルは進めていく方針だと説明されました。

 

マーケティング戦略は「始まりはインテルと」

マーケティング本部長の上野さんは、今後のマーケティング活動について説明を行いました。

新しいインテルの標語は「it starts with intel(始まりはインテルと)」とのこと。

これまで掲げてきたコーポレート・スローガンである「Do something wonderful(さあ、素敵なことを始めよう)」から変わることについて、

「私はこの“with” intel(インテル“と”)というところが重要なのではないかと思います。主な方針にはこれまでと大きな違いはないが、このwithの部分がより深まったと考えて頂ければと思います。」

とコメント。よりパートナーに寄り添った方針を取っていくと改めて説明されました。

各企業のIT部門はDXやDcX(データ・セントリック・トランスフォーメーション)のカギになり、それこそが企業成長のために必要なもの。

しかしリモートワークへの対応や端末の管理業務の増大、サーバー運営コストの増加といった課題を抱えており、それが本来すべき提案を出来ていない現状に繋がっているのではないかと提議した上野さん。

企業だけでなく、デジタル人材が不足している現状を改善するべく、政府・民間企業・個人といった点と点をマッチメイキングプラットフォーム等によって線で結び、デジタル人材の育成・創出といった「面」にしていくとのこと。

また個人のユーザーに対しても、PCを選ぶ楽しさやカスタマイズについても顧客視点に立って展開予定。

インテル Evo プラットフォーム準拠のおすすめPCを、一覧で見ることが出来るWEBコンテンツを展開しているほか、自作PCの普及を目指しマイスター研修も導入予定だそう。

WEBコンテンツページ:https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/events/choose-your-pc.html

そして「東京ゲームショウ2023年の出展」「Blue Carpet Clubプログラムを介したクリエイターへの機材提供」を通じたマーケティング施策も展開予定。

インテルを搭載したPCでどんなことが出来るのかを知ってもらうだけでなく、こういうことを一緒にやりたいという人たちを繋げる活動で、インテルの思いや方針をさらに広めていくと話されていました。

 

インテルは単に高性能な半導体製品を提供する企業から、今後は企業・自治体といったパートナーや個人顧客に寄り添い、課題を解決するという新たなステージに立つことに。

インテルの新たな挑戦と今後の活動、そしてリブランディングされた「Core」シリーズ等の新製品に今後も注目です。

インテル公式:https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/homepage.html

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