ベルギーと聞くと、みなさんは何を思い浮かべますか?
やはりビールかチョコレートでしょうか?
もちろんその2つはとっても有名でベルギー人が大好きな食べ物だと思います。
ひそかに美食の国といわれるベルギーには、ほかにもさまざまな季節のおいしさがあるんです。
この魚はマーチェス(Maatjes)と呼ばれるニシンの仲間で、6月と7月のみオランダで水揚げされた新鮮なマーチェスが出回ります。Maatjesというのもオランダ語の綴りです。
実はベルギーは、南半分はフランス語圏(フランス文化)、北半分はオランダ語圏(オランダ文化)なのでオランダの文化もたくさん入ってきます。
マーチェスは生のまま塩漬けされていて、ベルギーのひとたちは生の玉ねぎをのせてレモンを絞っていただくのが一般的なようですが、うちでは日本のアジのお刺身をいただくときのように葱と生姜でも食べました。
少しくせがあるので、レモンや生姜がぴったりでとてもおいしいです。CHIMAY(シメイ)ビールをいっしょに飲みましたが、白ワインやスパークリングワインもいいなぁ。
毎年このマーチェスの解禁日に合わせて、聖カトリーヌ広場にある ”La Mar du Nord”というお店でマーチェス祭り(Maatjes Festival)が開かれ、たくさんのひとでにぎわいます。
日本のカニみたいですね。
今年はいけなかったので来年は家族で参加してみたいと思います。
マーチェスがスーパーになくなってくると8月後半からムール貝がいっぱい並びます。
キャセロールいっぱいのムール貝は、ベルギーの名物料理のひとつです。
玉ねぎやセロリといった香味野菜といっしょに加熱してあり、日本のあさりの酒蒸しのような感じです。
写真のものは白ワインで蒸したシンプルな味のものですが、生クリームのかかったもの、カレー風味のものなどお店によってさまざまな味付けがあります。
1人分で50~60個くらいは入っていそうなボリュームですが、ベルギーのひとたちはひとりでぺろっとたいらげます。
おうちでも作られる方も多いみたいで、この時期はスーパーのムールコーナーにセロリや玉ねぎもいっしょに陳列されていますよ。
フルーツもベルギーには豊富にあります。夏の旬はブラックチェリーと桃です。
ブラックチェリーは肉厚で甘く、日本のさくらんぼのような酸味はあまりありません。
そのまま食べるのもおいしいのですが、わたしはリコッタチーズとパンにのせていただきました。ピンクの食卓にしたいなぁと思ってこの日はビーツのポタージュも作りました。
日本では手に入りにくいビーツもベルギーではどこででも買えます。色がかわいい!夏も比較的涼しいベルギーなので朝にスープがおいしいです。
桃はいろんな種類がありますが、へしゃげたような形の桃が甘いよとマルシェで聞いて、食べてみると、酸味もなく柔らかく甘かったです。白桃ですが種の周りのピンク色が日本の桃より濃いですね。日本では高級品な水牛のモッツァレラもベルギーでは手に取りやすいので、桃モッツァレラにしました。
水牛特有のキュッキュッとした弾力あるモッツァレラと柔らかく甘い桃、レモンの酸味とブラックペッパーのスパイシー感がおいしい一皿になりました。
わたしはごはんをつくることもたべることも大好きです。またいろんなベルギーのおいしいをお伝えしますね。
文・塩田素直(編み物作家・handmade mittens SUNAO)
インスタグラム: https://www.instagram.com/shiotasunao/
HP: http://sunaomittens.petit.cc/
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記事名:「美食の国ベルギーから、目でも楽しめるおいしい料理たち(マーチェスやムール貝、果物)【ベルギーのかわいいとおいしい】」