2020年秋までの期間限定で、新豊洲駅前に誕生した「チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com」。テクノロジーとクリエイティブを掛け合わせた新感覚の体験型作品を次々と発表しているデジタルアート集団「チームラボ」が仕掛ける特設の巨大デジタルアート空間です。


この巨大アート空間を運営しているチームラボは、すでに欧米やアジアでも大規模な展示会を開催していて、アメリカ・シンガポールには常設展の設置、フィンランド・中国では都市開発プロジェクトも手がけるなど世界を股にかけるアーティスト集団。

新豊洲以外にもお台場パレットタウンでは「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless」が開催されています。

異世界が広がる水と光の迷路

世界で活躍するアーティスト集団・チームラボが、新豊洲で手がける「チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com」は、総敷地面積10,000平米ある空間を余すところなく使って誕生させた超巨大デジタルアート作品群が楽しめる体験型施設。

水の中をザブザブと進みながら、まるで光の迷路に迷い込んだかのような不思議な感覚に、言葉通り酔いしれてしまいます。

裸足で感覚が研ぎ澄まされる

新豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com」は、参加者が「水」に浸かって作品を体験します。(もはや水に浸かるという事前情報だけでも驚いてしまいます。)

会場では、体験前に荷物や靴などをロッカーに預けて、裸足で館内を進みます。

空間内の暗さにまだ目が慣れないうちに、進路はゆるやかに参加者を水の中へと誘います。

水は温水プールくらいの冷たさですが、足が水に浸かっているというだけですでに奇妙な感覚が。光の差す方へと水の中を進んでいると、インディージョーンズのような気分でわくわくしてきます。




『坂の上にある光の滝』

ボコボコふわふわの、宇宙の土地に降り立つ

水で濡れた足を拭いて次に進むと、地面が沈み込む謎の「ブラックホール」空間へ。作品タイトルは『やわらかいブラックホール - あなたの身体は空間であり、空間は他者の身体である』。体重をかけると、とにかくものすごく沈みます。なかなか前へと進めません。壁際では、地面の重力感を楽しむかのように寝そべって一休みする人、多数。


『やわらかいブラックホール - あなたの身体は空間であり、空間は他者の身体である』

体験中は前に進むの必死で、作品タイトルについて考えている暇なんてありませんでしたが、改めてサブタイトル『あなたの身体は空間であり、空間は他社の身体である』にある意味深な内容をじっくり考えみました。

足元が沈み込む瞬間、おもしろさの反面「このまま吸い込まれてしまったらどうしよう」(絶対にそんなことはありませんが…)という一種の恐怖を感じたように思います。タイトル通りそれはまさにすべてを飲み込む「ブラックホール」で、飲み込まれた私はその瞬間から”空間”になってしまうのでしょう。”空間”は、また他人の身体でもあるので、「なるほど、宇宙は一つなんだな」としみじみ感じました。

作品と一体化するような感覚と、おもしろさと背中あわせの恐怖も味わえる「やわらかいブラックホール」。通り過ぎるだけではもったいないので、何度も行き来して楽しんでほしいです。

 

何万光年を旅する途中のひと休み

無数のLEDが眩い星のように見える光の迷路空間。この空間に入ると思わず、そのあまりの美しさに「わぁ~!」と感嘆が漏れること間違いないでしょう。

空間の全面が鏡張りになっているので無数の光が反射するだけでなく、鏡の向こうには無限の空間が広がります。それはあたかも、光速で時間を旅をしている途中にふと立ち止まったら、まるで光が止まって世界が見えたかのような、タイムトラベラー気分を味わえます。



今自分たちがどこにいるのか、むしろそんなことはどうでもよくなるような、美しい光の変化に見惚れて、いつまでも時間が止まっていてほしいような恍惚とした気持ちで作品を眺めてしまいます。




『光の宇宙空間が全方位に無限に広がる「The Infinite Crystal Universe」』


水の中で生命の神秘を感じる

次は、本格的に水の中に入ります。膝丈まで水に浸かって進む空間には、水面を自由に泳ぐ鯉と咲いては散っていく花の群れ。カラフルな光が暗がりで映し出される水面は圧巻の一言です。

よくよく観察していると、泳いでいる鯉に人がぶつかると、鯉が花へ変身するのです。その花も、時間が経つと散り散りになり儚く散っていきます。そのリアルな姿にうっとりして、今自分が水の中にいることを忘れてしまい、ついつい長居してしまう空間でした。




『無限に広がる水面の作品「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity」』

この空間にはもう一つ、奥まった場所に隠し部屋があります。

チームラボが設立以来取り組んでいる「空書」です。「空書」とは空間に書く書のことで、書の墨跡が持つ深さや速さ、力の強さのようなものを新たな解釈で空間に立体的に再構築する作品。

生命が誕生していく過程をゆっくりと眺めていると、まるで世界の創設に立ち会ったかのような不思議な気持ちに包まれます。もしも神様がいるとしたら、こんな神秘的な気持ちで世界を見つめていたのかもしれません。


『冷たい生命』


巨大球体で遊ぶ!

いくつもの巨大球体が、変化する光の中でバウンドする空間。上下左右と自在に浮遊する球体の中をかき分けながら進みましょう。かき分ける球体に、ときに挟まれたり、ときに乗っかってみたり。

ふわふわゆらゆら、寄り道しながら楽しんでください。タイトルに『3色と新しい9色』と含まれますが、球体と光の種類を指していて、その組み合わせによって空間の雰囲気は一変します。シャッターチャンスが何度も訪れるので、なかなか次に進めない「足止めの世界」と言えるでしょう。(広い宇宙になら、本当にこんな星もあるかも)




『変容する空間、広がる立体的存在 - 自由浮遊、3色と新しい9色』

たどり着いたのは、壮大な命の終着点

最後にたどり着いたのは、プラネタリウムのような花の降る空間。

無数の花が流れては去っていく空を、座ったり寝そべったりしながら悠然と眺めます。季節の花が流れ着き、咲き乱れては変化しながら散って目の前を去っていく様子は、命の儚さや自然の理を映しているように感じました。

流れる景色に目が離せなくなって、気がついたら寝そべっている…という人が恐らく大半なのではないでしょうか。宇宙は意外とこうしてできていて、命が巡っているのではないかとぼんやり考えながら流れる花弁を眺めていると、飲んでないのにほろ酔い気分になってきます。





『巨大なドーム空間の作品「Floating in the Falling Universe of Flowers」』

何も考えなくても楽しめて、考えすぎても楽しめる体験型空間

体験中はただただ驚きと目を奪われる空間の連続でした。

どの空間も基本的には照明が薄暗く、裸足になることで視覚以外の五感がより鋭くなっているのが自分でもわかります。空間移動中の廊下でさえも、床素材が変わるたびに足の裏から伝わってくる刺激が変化して、その一つひとつを全力で味わうことができました。

子供から大人まで純粋に楽しめるだけでなく、美しい空間に込められたメッセージがダイレクトに伝わってきて、アート作品としても奥深さを感じられます。

友達や家族、大切な人と一緒に行っても面白いですが、リピートするなら一人で行って世界観を噛みしめるのがおすすめです。


チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com
https://www.team-lab.com/

住所:東京都江東区豊洲6-1-16 teamLab Planets TOKYO
開催期間:2018年7月7日 – 2020年秋

営業時間:平日・日祝 10:00~23:00(最終入場22:00)、金土・祝前日9:00~23:00(最終入場22:00)※時期によって異なります。詳細はHPにてご確認ください。

 

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情報提供元:PeLuLu
記事名:「宇宙空間?それとも異次元?水と光の幻想的な体験型デジタルアート「チームラボプラネッツ 」