夜泣きって、本当に困りますよね。あれは親だからってどうにかできるとは限らないんです!でも、原因に見当がつけば何とかなるかも?この記事では、夜泣きの原因と、年齢別の対策についてお伝えします。ママの睡眠時間を少しでも延ばすために、ぜひ役立てて下さいね。
夜泣きってどんなもの?
夜泣きとは眠っていた子どもが夜中に起きて泣き出してしまう現象です。普通に泣くのとは違い、さしたる原因も思い当たらないのに長時間泣き続けたり、それが何日も続く場合を夜泣きといいます。
また、泣かなくても夜中に何度も起きてぐずったりするのも夜泣きの1つとされています。どちらにしても親は寝不足になっちゃいますよね。
夜泣きの原因
なぜ夜に限ってこんなに泣いちゃうのでしょう?理由が分からなくて戸惑うことの多い夜泣きですが、原因にはこんなことがあるといわれています。
睡眠が成長過程
夜泣きは、赤ちゃんが成長していくにつれて睡眠リズムが変化していく過程で起こるといわれています。
小さい子は睡眠リズムがまだできあがっていません。全体的にレム睡眠の時間が長く、しばしば目を覚ますのが特徴ともいえます。
その時に不安や不快感で泣き出したり、あるいは怖い夢を見て泣くことがあるのです。
赤ちゃんは生まれた時には1日の多くを眠って過ごしますが、生後3~6ヶ月頃には睡眠時間は13~14時間程度に。1回毎の睡眠時間も長くなり、また生後4ヶ月頃からは昼夜の区別が徐々につき始めます。
生後6ヶ月~1歳頃の睡眠時間は大体11~13時間ほど。大人の睡眠サイクルに少しずつ近付いていき、夜にまとまって寝てくれる赤ちゃんも多くなります。
大人になると睡眠サイクルに昼夜のリズムがつきます。一般的なパターンは夜に6~8時間程度の睡眠ですが、仕事や育児など生活上の制約が影響することがあるのも大人ならではですね。
脳の発達が未熟
夜中に目が覚めたからといって、なぜそこまで泣きわめく必要があるのでしょう?
それは感情をコントロールする働きを持つ前頭葉もまた発達が未熟だからなようです。赤ちゃんはまだまだ、不安や不快感を抑えるのが下手なワケですね。
日中に興奮することがあった
人の脳はレム睡眠時に日中の体験を整理し記録するといわれています。つまり日中に強烈な体験が多ければ多いほど、レム睡眠が多くなると考えられるのです。
小さい子にとって日常は、新しく興奮する体験がたくさん。その分、夜中に目を覚ましやすくなってしまうといえます。夜泣きも成長の一環なのですね。
病気や体調不良
小さい子は、本人でなければ分からないだるさや痛みなどを上手に説明できません。
いつも以上にいつまでもぐずぐず泣く、普段と泣き方が違う、何日も夜泣きが続く、というような時は、はっきりとした症状がなくても医師に相談した方が良いでしょう。
睡眠障害
あまりにも夜泣きがひどい場合には、睡眠障害の可能性も。睡眠障害とひとくちに言ってもその症状も原因もさまざま。
睡眠障害は、症状から夜驚症・夢遊症・錯乱性覚醒などに分けられ、原因もストレスや習慣的な睡眠不足、ADHDなど多くのことが考えられます。気になる場合は医師に相談してみて下さいね。
生活リズムの乱れや周囲の環境
朝が遅い、夜更かし、お昼寝のしすぎなどで生活リズムが乱れていると、夜に寝付けなかったり眠りが浅くなったりしがちです。
また、夜に周りが明るかったり物音がしたり、暑さや寒さなどが原因で眠りが浅くなることもあるので気をつけてみましょう。
理由のない夜泣きもある
子どもの成長過程の一環ともいえそうな夜泣きですが、そうした理由が全くはっきりとしない場合もあります。
あれこれと原因を考えて何をしても泣き止まない…そんな時は本当に困りますよね。ワケの分からない夜泣きを少しでも緩和できるよう、子どもに合った対処法を見つけておきたいものです。
基本的な夜泣き対策について
ここでは年齢に関係のない基本的な夜泣きの対策をあげていきます。子どもの様子を見ながら、うまくいきそうな方法から試してみて下さいね。
抱っこで安心させる
夜に目を覚ますと、日中とは様子が違うので不安になって泣き出す子もいます。そんな時は抱っこで安心させてあげるといいかも。
抱っこが重たければ、腕枕でスキンシップをとるのもオススメです。
音や音楽などを軽く聞かせてみる
気分を落ち着かせ安心感を与えるような音や音楽を聴かせるのが効果的な場合もあります。
小さい子が落ち着くとされる音には、ママの胎内音や優しいオルゴールの音楽などさまざまな種類のものが。市販のCDやYouTubeにもたくさんあるので探してみて下さいね。
思い切って一度起こす
夜泣きがひどい時は、無理に寝かせようとするのではなく一度起こすと泣き止む場合もあります。思い切って電気をつけてはっきり目を覚まさせ、お水を飲ませたり少し遊んだりしてリセットしてしまいましょう。
生活リズムを整える
早寝早起きの生活リズムを整えるようにするのも夜泣き対策の1つです。朝早く起こして午前中は外で身体を動かし、お昼寝時間を早め・短めに設定します。夜は寝る2時間前にはテレビを消すと良いのだそうです。
思い切って断乳する
離乳食が進み栄養的に母乳が必要でない子でも、夜中に目が覚めるとおっぱいを求めて泣くことがあります。そんな時は、思い切って夜間断乳や完全断乳を試みてみるのも一手。
断乳は最初は大変ですが、慣れると「夜に寝てくれるようになるよ!」と効果を実感するママも多いようです。
その子にピッタリの入眠儀式を見つけよう
寝る前に絵本を読むなどの入眠儀式を行うことによって寝かしつけしやすくなり、夜泣きの回数が減ることもあるそうです。入眠儀式は興奮すること以外なら、子どもの好みに合わせてOKです。
泣き出すたびに対応するのは良くない?
夜泣きに対する方針はお国柄によっても違い、アメリカやフランスなどでは異常がないか注意しつつも放っておくのが一般的なそう。
泣き出すたびに対応するのは「自立心が育たない」「社会のルールを覚えられない」「自分で泣き止む方法を身に付けられない」といった考え方もあるのです。
サイレントベビーになる心配なども、昼間普通に話しかけたり遊んだりしていれば大丈夫なようです。とはいえ、育児方針は人それぞれ。ママがなるべくストレスをためない方法がベストですよね。
新生児の夜泣き
新生児が夜に泣くのは厳密には『夜泣き』ではありません。新生児はママのお腹から出てきたばかり。外の環境にも慣れておらず、また睡眠リズムもついていないために昼夜問わず泣くだけなのです。
オムツやミルク、気温や湿度などが問題なく、怪我や体調不良などでなくても泣き続けることも珍しくありません。
外にお散歩やドライブに行く、胎内音を流す、原因がなければあえて放っておく…など対処法は人それぞれ。
ママは追い詰められないよう、赤ちゃんと一緒にお昼寝したり周囲の協力を得たりして身体をできるだけ休めるようにして下さいね。
生後6ヵ月の夜泣き
夜泣きが始まる生後6ヶ月頃は昼夜の別がつきはじめ、乳歯が生え始めたりはいはいをするようになったり…と頭も身体も急激に成長してきます。そんな時期ならではの夜泣き対策をみていきましょう。
冷えた歯固めをあげる
歯ぐきの不快感が原因の夜泣きなら、冷やした歯固めをあげてみると良いでしょう。
冷蔵庫で冷やすのにピッタリな歯固めが、サッシーのバンブルバイツファン(Sassy)。可愛いミツバチがモチーフで、4つの羽はそれぞれに違う感触が楽しめます。羽の1つには水が入っているため、よく冷えるんです♡
冷えたガーゼで歯茎を拭いてあげる
歯ぐきの不快感をやわらげるという意味では、冷たい水で絞ったガーゼ(冷蔵庫で冷やしておくとなお良い)で歯ぐきを拭いてあげるのも効果的です。歯固めが嫌いな赤ちゃんにぜひ試してみて下さいね。
しばらくそのままにしておく
赤ちゃんはレム睡眠が多いといわれており、その間に、実際には目を覚ましていないのに泣く『寝言泣き』があることも。
ここで慌ててあやしたりすると本格的に起きて夜泣きが悪化する時があります。泣き方があまり激しくなければ、しばらく何もせずに様子を見守ってみましょう。
抱き上げてトントン背中を叩いてみる
寝る前の授乳後ゲップが出し切れていないと、苦しさを感じて夜中に泣き出してしまう時があります。そんな時は縦に抱っこして背中をトントン叩き、ゲップを出してあげましょう。
ゲップが原因でなくても『抱っこ+背中トントン』で安心してそのまま寝てしまう子もいますよ。
一度起こす
目がしっかり覚めているのに無理に寝かそうとすると、嫌がってますます泣いてしまうことも。
そんな時は一度電気をつけて起こし、少しの間遊ばせてから寝かせる方が効率的です。ただしそれで生活リズムが狂ってしまわないよう翌朝は普段通りに起こしましょう。
オムツを替える
オムツを替えるのは、その必要が無くても気分を変える意味で有効です。特に夏場など、お尻に直接風を送ってよく乾かしてやるだけで機嫌が良くなることもありますよ。
抱っこ紐やおんぶ紐やスリングを使う
あやし方の定番『抱っこしてゆらゆら』は抱っこ紐・おんぶ紐・スリングなどを使うのが便利です。夜中にさっと使えるセカンド抱っこひもを枕元においておくと良いでしょう。
オススメはAKOAKOスリング( AKOAKO-STUDIO)です。慣れれば装着が簡単!手触りや風合いも素敵です♪
外に出て気分転換する
あたたかい季節の夜には、外へお散歩に出てみるのもおすすめです。親子ともに気分転換できますよ。外が好きな赤ちゃんならば、それだけで機嫌が良くなって寝てくれるかもしれません。
車に乗せる
気分転換ならば車に乗せるのも一手。泣き声で近所に迷惑をかけるのが気になって散歩できない時も、車ならば安心ですよね。しばらくドライブしていると、車の揺れでいつの間にか寝入っていることもありますよ。
1歳の夜泣き
1歳の夜泣きの主な原因は先にあげた理由(睡眠リズムが整っていない、脳の発達が未熟、日中の興奮、病気や体調不良、睡眠障害、生活リズムの乱れ)です。
中でも注意したいのが日中の興奮と生活リズムの乱れ。早寝早起きを心がけ(特に寝る前の)激しい遊びを控えめにすると良いでしょう。
2歳児の夜泣き
多くの場合は1歳半を過ぎると夜泣きは減っていくと言われています。が、そうとも限りません!2歳の夜泣き対策は0~1歳とどう違うのか確認していきましょう。
2歳児の夜泣きの原因
2歳の夜泣きの原因の多くは、日中の興奮やお昼寝のしすぎ、体調不良など0~1歳と同じ理由です。
一方で2歳ならではの原因といえば、なんといってもイヤイヤ期。自立心と親に甘えたい気持ちの狭間で子どもが精神的に不安定になりやすく、夜中にふと目が覚めた時などにそれが出てしまうことがあるようです。
夜眠りやすくし、かつ気分を安定させるためには次のような対策があります。
1)ママ・パパが夜静かに寝る
2)安心できる音楽や動画をかけておく
3)怖い夢を見て泣いたのならいっぱいなぐさめる
4)昼間にたくさん甘えさせる
夜泣きとどう向き合えばいい?
夜泣きは続くと精神的にも体力的にもキツいもの。子どもの泣き声にママはつい敏感に反応してしまいがちです。
しかしママがそれでストレスをためイライラしてしまうと、それを感じ取ったかのように子どもがより泣く…という悪循環にも。
難しいですが、ケガや病気でないかを確認したら後は「この子は今泣きたい気分なんだな」程度の気持ちで対応していきましょう。
ママの接し方と夜泣きは無関係
そもそも夜泣きというのは病気や体調不良でなければ、ある程度は子どもの気分の問題。ママのせいではないのです。
責任を感じて無理に泣き止ませようとするより「これもこの子の個性」と受け止めることが大事なのかもしれません。
子どもがお昼寝している時に一緒にお昼寝しておくなど、時間を見つけて休憩しておきましょう。
パパが眠れないのでないかと気になりがちですが、ママの方がもっと寝不足です!パパにも理解してもらいましょう。
夜泣きのスタイルはその子の個性
いろいろと原因を考えて対策をしても泣く子もいれば、特に何もしていなくてもほとんど夜泣きしない子もいますし、「必ず○時から泣き出す」なんて子もいます。
夜泣きのスタイルは子ども1人1人の個性なんですね。
夜泣きの体験談
夜泣きに対処していると、しばしば世界に子どもと2人きりで取り残されたような孤独を感じますよね。でもそんな苦労は実は多くのママが通ってきた道。皆の夜泣き対策をピックアップしてみました。
お腹をみたす
出典 出典元:教えて!goo
夜泣きに役立ったアイテム
ストローマグにお茶を入れて息子に飲ませました。
そしたら、泣きながら飲み、泣きながら飲み、を繰り返し、ある瞬間にコテッと眠りについたんです!
出典 出典元:moopen
赤ちゃんが快適な環境にする
寒くなってきたけど暖房をつけるほどではないといった時期に夜泣きする子が多いようなんです。
そこで寝てる間、少し部屋を暖かくしたり、毛布を1枚増やしたりしたら、おさまったのです。
出典 出典元:教えて!goo
旦那さんや親など、家族に頼る
夜泣きの即解決法はありません
でも、それを幾分緩和させる方法はあります
それには旦那さんの協力がないと苦しいです
旦那さんの育児に対するご理解が鍵です
出典 出典元:教えて!goo
何をしてもダメなこともある。自分を追い詰めないように
いかがでしたか?夜泣きは個人差があるとはいえ、しない子の方が珍しいくらい普通のことです。とはいえ、夜泣きが続くと精神的に参ってしまいがち。
そんな時は「この子自身の問題で私のせいじゃない」程度に思っておくと良いかもしれません。実際、何をしても泣き止まない場合もあれば放っておいても寝てしまう時もあるのですから。
夜泣きは成長の一環です。あまり自分を追い詰めず、おおらかにやり過ごしましょう。