生後5ヶ月になると表情がますます豊かになり、あやすと笑ってくれるように。ところが中にはおもちゃで遊ぼうとしない赤ちゃんもいて、発達の具合を不安に思うかもしれません。他にも成長具合や生活習慣など、この時期に気にかかることはたくさん!そこで今回は、生後5ヶ月の赤ちゃんに適したおもちゃや一緒に遊ぶ方法、身長体重、授乳間隔、生活リズムなど発達の目安を合わせて確認していきましょう。
生後5ヶ月はおもちゃで遊ぶ?
赤ちゃんの「おもちゃで遊ぶ・遊ばない」は個人差があります。
赤ちゃんがおもちゃで遊ばないからといって、すぐに成長に遅れがあると考えるのは良くありません。
私の場合、娘がカラフルなおもちゃを手にしたら喜んで遊ぶだろうと期待していたので、何回手に握らせても床に落とされるのが不思議でした。5ヶ月児対象と記載されたおもちゃに興味を示さないのは、娘の成長が遅いせい?と心配したことも。
発達には問題なし
生後5ヶ月の赤ちゃんがおもちゃで遊ばないのは、
・興味の対象が違う
・遊び方が分からない
・まだうまく物を掴めない
などの理由が考えられます。
生後5ヶ月頃は自分の体に興味がある時期でもあり、おもちゃより指しゃぶりや指を絡ませるのに夢中になる赤ちゃんも多いです。
おもちゃの楽しみ方が分かっていないこともあるので、ママが声かけをしながら遊んで興味を引くと良いですよ。
この時期に適したおもちゃ
生後5ヶ月の頃は軽くて握りやすく、興味をひきやすい次のようなおもちゃがおすすめです。
・ラトル
・パペットぬいぐるみ
・仕掛け絵本
・おきあがりこぼし
市販のおもちゃを購入しなくても、家にある鏡や揺れるものでも十分遊べます。
生後5ヶ月の身長体重
成長のスピードが新生児期や月齢の低い時期に比べて緩やかになってきます。
母子手帳の発育曲線を見ても、この時期から身長の伸びと体重の増加具合が少なくなっているのが分かります。
身長・体重の平均値目安
【5ヶ月の赤ちゃんの身長と体重の平均値の目安】
・男の子
身長:61.9~70.4cm
体重:6.1~9.2kg
・女の子
身長:60.1~68.7cm
体重:5.7~8.7kg
大きい子と小さい子を比べると、男女ともに
・身長は8~9cm
・体重は3kg程度
の違いがあります。
これだけ差があると見た目が大きく違ってくるので、よその子と比べて成長具合が心配になるママも多いかもしれません。
生後5ヶ月ごろは体格に個人差が出やすい時期ということを知っておきましょう。排便回数が十分でその子なりに発育曲線に沿って成長していれば、心配し過ぎないで大丈夫ですよ。
体重が増えない時は
5ヶ月の赤ちゃんの体重が増えない原因は、
・母乳が足りていない
・離乳食が軌道に乗っていない
などが考えられます。
ママが家事や育児に忙しく授乳間隔が開いてしまったり、離乳食がうまく進まなかったりすると、体重の増えに影響が出ることも。母乳やミルクのあげ方、離乳食を始める時期などを見直してみましょう。
体重が増えない原因に思い当たることがない場合、小児科の医師や保健師に相談すると安心ですよ。
授乳の間隔が定まってくる時期
生後5ヶ月になると赤ちゃんはまとまった量を飲めるようになり、授乳間隔が定まってきます。この時期は4時間ごとの授乳が目安です。
・朝起きてから
・お昼
・夕方
・夜寝る前
このように毎日決めた時間に授乳すると、赤ちゃんの生活リズムを整えることができますよ。
この時期、母乳は好きなだけ飲ませて大丈夫です。ミルクの場合は、1回に180~200mlを目安にあげてくださいね。
離乳食を始める時期
離乳食は生後5~6ヶ月頃から始めるのが目安とされています。離乳食の開始時期や進み具合は個人差があるので、生後5ヶ月だからと焦って始めなくも大丈夫です。
赤ちゃんの成長を見て、離乳食を始めるタイミングかどうか見極めましょう。離乳食を始める目安として、
・首や腰がすわっている
・よだれが増える
・大人の食事中に食べたそうなそぶりを見せる
・スプーンを舌で押し出さない
などを確認してください。
離乳食は赤ちゃんの成長や発達に応じて、徐々にステップを踏んで食べられる物を増やしていきます。初めは10倍がゆからのスタートが一般的です。
生後5ヶ月の夜泣き
生後5ヶ月は夜泣きが始まる赤ちゃんが多い時期。
やっと夜にまとまって寝てくれるようになったのに、どうして突然?と、ママも驚いてしまいますよね。この時期の夜泣きは、成長過程と深く関わっていると考えられています。
赤ちゃんは生後4~5ヶ月頃から体内時計が機能し始め、昼夜の区別がつくようになります。しかし、脳の機能は未熟で眠りは浅い状態。日中の生活リズムが整わず睡眠サイクルが乱れると、夜泣きに繋がることが多いです。
・朝は決まった時間に起こす
・日中たっぷり遊ぶ
・昼寝させすぎない
・寝る前は薄暗い部屋で刺激を与えない
など、日中の生活リズムを整える対策がおすすめです。
生後5ヶ月の服装
洋服のサイズは60、または70が一般的です。メーカーによってサイズ表記が違うので、あくまで目安として参考にしてください。
この時期の赤ちゃんに着せやすい衣類は、
・ロンパース
・カバーオール
など前開きのつなぎの衣類がおすすめです。
ボタンがちょっと…というママは、がばっと着せられるつなぎタイプが手軽で良いですよ。
生後5ヶ月の赤ちゃんは、足をばたつかせたり体をひねったりして動きが活発。寝がえりができるようになる赤ちゃんもいます。
生後5ヶ月の赤ちゃんの生活や発達
生後5ヶ月の赤ちゃんの生活や発達がどんなものか確認していきましょう。
ほとんどの子が首がすわる
生後5ヶ月になるとほとんどの赤ちゃんの首がすわり、縦抱っこでも安定するようになります。また首の周りの筋肉が発達してきているので、うつぶせにすると首をぐっと持ち上げるように。
ただし首がすわったからといって、無理させることがないように気を付けてあげましょうね。
生後5ヶ月を過ぎても首がすわる気配がない場合は、小児科で相談することをおすすめします。
寝がえり
寝がえりを始める時期は個人差がありますが、一般的には生後5~6ヶ月で寝がえりを始め、生後6~7ヶ月頃、完全にできるようになるようです。
赤ちゃんが体をひねる動きを始めたら、そっと手を添えて練習させてあげると良いですね。声かけや遊びを取り入れて楽しくサポートしましょう。
ただし、赤ちゃんにその気がないのに無理に練習させて寝がえりを促すのはNGです。赤ちゃんの気持ちを大切に、焦らず様子を見てくださいね。
喃語(なんご)
喃語とは「あーあー」「ばぶばぶ」など2文字以上の言葉を指し、赤ちゃんが発音の練習をしているもの。
喃語は月齢により次のように発達していきます。
・生後4ヶ月頃:母音が中心(「あー」「うー」など)
・生後5ヶ月頃:子音を含む(「ぶー」「ばー」など)
・生後6ヶ月頃~:同じ音を繰り返す(「あうあう」「ぱぱぱぱ」など)
赤ちゃんが喃語を発したら、ママも優しく相槌をうったり真似をしたりして、コミュニケーションをとると良いですよ。
感情表現
生後5ヶ月になると赤ちゃんの感情表現が増え、ママの顔が見えると笑ったり、おもちゃを手にすると喜んだりしてかわいらしさがさらに増します。
あやすと声を出して笑うこともあり、赤ちゃんと過ごすのが一段と楽しくなる時期。
しかし、一方で不快なことや気に入らないことがあると、背中を反らせて泣いたり、奇声を出して意思表示をすることも。
成長の現れなので、上手に付き合っていきましょうね。
生活リズム
生後5ヶ月になると昼夜の区別がついてくるので、生活リズムを整えてあげましょう。夜泣き対策にもおすすめです。
【5ヶ月の赤ちゃんの基本的な生活一例】
・起床
・授乳
・朝のお昼寝
・昼の授乳
・昼寝
・夕方の授乳
・お風呂
・夜の授乳
・就寝
離乳食を開始している場合は、それも組み込んでくださいね。
一連の行動の時間を決めてスケジュールに沿って毎日を過ごすと、赤ちゃんのリズムが整ってきますよ。
睡眠時間と入眠起床時間の目安
生後5ヶ月頃の1日の睡眠時間は13~14時間程度です。
夜にまとめて眠れるようになり、5~8時間眠り続けることも。ママも朝まで眠れるようになると助かりますね。
赤ちゃんを夜にしっかり寝かすには、早寝早起きの習慣をつけてあげましょう。5ヶ月頃だと、
起床:7~8時
就寝:20~21時
が理想。あくまで目安なので、ママとパパの生活を考えて無理のない時間に決めてください。
また、1日の昼寝の合計は4時間程度がおすすめです。午後の昼寝は15時頃には起こすようにすると、夜の睡眠に影響が出にくいですよ。
好奇心が旺盛
5ヶ月の赤ちゃんは好奇心や探求心が旺盛で、周りのものへの興味が高まる時期。気になるものをジッと見つめたり、手を伸ばしたりするようになります。
実際に手にすると、いじいじと触ったり口に入れたりして、どんな感じなのか夢中で確かめます。これが赤ちゃんなりの学習です。
この時期は、口に入れたものを飲み込まないように注意しましょうね。
・乾電池
・タバコ
・医薬品
・硬貨
・小さなおもちゃ
などは誤飲事故につながるので、特に気を付けてください。
人見知りする?
生後5ヶ月になると視覚や聴覚が発達してくるので、赤ちゃんは相手の顔や声で、知っている人かどうか判別できるようになります。
ママやパパなど普段接している人が近付くのは平気なのに、見知らぬ人が近付くと不安で泣き出すことも。
あやそうとしてくれた祖父母やご近所さんに対して泣くとママは申し訳ない気持ちになりますが、赤ちゃんの成長の証なのであまり気にしないようにしましょう。
よだれがよく出る
生後5ヶ月頃になると、歯が生えてくるのがむずがゆく、よだれが増える赤ちゃんも。よだれは口周りや首のかぶれの原因になるので、ガーゼなどで小まめに拭き取ってあげましょうね。
うちの娘は5ヶ月頃は拭いても拭いても間に合わないほどよだれが多かったので、スタイが手放せませんでした。1日5~6回は取り替えていましたよ。
生後5ヶ月豆知識や注意点
生後5ヶ月の気になるところをまとめました。
うつぶせ寝は危険?
うつぶせ寝をさせると、赤ちゃんがある日突然亡くなってしまう乳幼児突然死症候群のリスクが高くなると言われています。
うつぶせ寝=乳幼児突発性症候群を誘発
とは言い切れませんが、可能性のひとつです。
窒息する危険性もあるので、うつぶせ寝は避けておきましょう。
なんでも口に入れる時期ばい菌に注意?
5ヶ月はなんでも口に入れる時期なので、ママはばい菌が気になりますよね。しかし自宅で過ごすのなら、除菌スプレーやアルコール消毒で過剰に対応する必要はありません。
ただし、児童館など公共の場のおもちゃはどうしても病気の感染リスクが高まります。
気になる場合はシートで拭くなどしても良いですが、赤ちゃんは感染して抗体を作ることで体を強くするという見解もあります。あまり神経質になり過ぎないようにしましょうね。
飛行機は乗ってもいいの?
飛行機の搭乗に年齢制限はないので、規則的には生後5ヶ月の赤ちゃんも飛行機に乗れます。ただし、気圧の変化で赤ちゃんが負担に感じることも…。
我が家では月齢の低い娘と何回か飛行機に乗りましたが、次のような対策をしていました。
・お昼寝の時間に合わせて便を選ぶ
・耳抜きを兼ねてミルクを飲ませる
・娘が好きな音の出ないおもちゃを持参
夜泣きや離乳食開始はストレスにならないよう進めよう
生後5ヶ月はまとまって眠るようになり、授乳間隔が定まったり離乳食を開始したりすることで、生活リズムが整いやすい時期です。
夜泣きでママの負担が増えることもありますが、できるだけリズムを整える対策を続けましょう。
離乳食に関しては焦らず、ママのストレスにならないように進めてくださいね!