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自尊心が低いと物を欲しくなりがち。でも長期的な幸せにつながらない



欲しかった新しい靴などを買うと私たちは幸せな気分を味わえますが、それは長続きしないことが分かっています。(【科学的に判明】長く幸せでいたいなら他人と比較しないことが超重要



そしてそんなことを知っているにも関わらず、ついつい物を買いたくなる人もいます。これはどういう理由が考えられるのでしょうか?



唐突ですが、そもそもこの記事の発端がありました。先日、ビジョンボード(※)を作るセミナーに体験参加する機会があって不思議に思ったことがあったんです。



※ビジョンボードとは・・

自分の夢とかなりたい姿を思い描きつつ、それを雑誌の切り抜きなどでコラージュを作るといったものです。紙じゃなくてもパソコンやスマホの壁紙に作っている人も居るかもしれませんね。

My Vision Board



半日かけてビジョンボードを作成、セミナーの最後では参加者が自分が作ったビジョンボードを初めて全体に紹介します。それぞれの夢やなりたい姿の結晶を伝える、セミナーのクライマックスですが、社会貢献活動やNPO活動を中心にビジョンボードに表現するひともいれば、マイホームやネックレスなど物質的なものを多く描いている人もいます。



ここで不思議に思ったことが、何が原因で物質主義傾向の有無が変わるのだろうかということ。



ということで、今回は関連する可能性が高いと感じられる研究結果をご紹介します。

自尊心が低い子供のほうが物質指向が強い


心理学者ラン・グエン・チャプリンとデボラ・レダージョンが2007年に行った実験によると、「物質主義のルーツは幼年時代にあり、おもに自尊心の欠如から生まれる」ことがわかりました。



実験では4歳から18歳までの子供たちを集め、まず自尊心に関するアンケートを行いました。「私は自分の外見に満足している」などの項目を採点。次に、たくさんの絵がついたボードを用意し、「自分が幸せになれること」というテーマで、ボードにある絵を組み合わせた貼り絵を作ってもらったそうです。



ボードには5つのテーマがあり、それぞれ趣味(キャンプやスケートボードなど)、スポーツ(サッカーやテニスなど)、品物(新しい靴や、自分用のコンピュータなど)、人(友人や先生など)、自慢できること(いい成績、楽器が得意など)が存在。研究者は”品物”のボードから選択した割合でもって物質志向を測ります。



結果、自尊心が低い子供のほうがその他の子どもに比べ、はるかに物質指向が強いという結果に。

自尊心の低さが物質主義を生み出し、それは幼いときからでも芽生える


また、「自尊心が低いから物質志向になる」のか、「物質志向だから自尊心が低い」のかも併せて実験。



この実験では、子どもにお互いの良いところを紙の皿に書き出させ、相手に渡す実験をおこないました。全ての子どもが自分の良いところが書かれた皿を受け取った結果、自尊心が大いに高まることがわかりました。この後が非常に重要で、自尊心が高まった状態でコラージュ作りをすると、物質主義を測る”品物”の絵を使う割合が半減したそうです。



結果として自尊心の低さが物質主義の傾向を生み出し、そうした傾向は幼いときからでも芽生えることが分かりました。

まとめ


この実験の結果が大人にも当てはまるのであれば、前述したビジョンボードに地位財を描いた参加者は”自尊心が低い”といえるでしょう。ただ、重要なポイントはそこではなく、私たちの自尊心も紙皿を使うだけで少ない時間で高められ、考え方や行動まで変わる可能性があるということです。「他のひとに少しお金をつかったり、ちょっとした親切をすると直ぐに幸せ感が高まるのと同じですね。



一見、物質主義に見える人がいたら、相手の自尊心が高まるような声掛けを是非やってみたいものですね。相手をねぎらう言葉でも、褒め言葉でも、感謝でも。

happiness



Photo:Some People By n.karim


心のスイッチ、見つけよう -HAPPYW(ハッピーウー)-


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