台風の影響で暴風雨に見舞われ、近年稀にみる過酷さをみせたFUJI ROCK FESTIVAL’18ですが、そんなことはお構いなしと言わんばかりに今年も大盛況のうちに閉幕。GO OUTでおなじみのフェスマスターたちも、例年通り数多く参戦していました。
今回は、そんな達人10名に、FUJI ROCK FESTIVAL’18で大活躍したアイテム&ギアを聞きました。早くも次なるフェスに臨もうという人は必見です!
FUJI ROCK FESTIVAL’18のレポート記事はこちらから!
ファッション性も抜かりない、ハイスペック防水シューズ。
by BEAMS プレス 松下 圭さん
ノンネイティブ×イノヴェイトのランニングシューズ
10年間ビームスに在籍するなかで確かな審美眼を培ってきた松下さんが履いて行ったのは「ROCLITE 286 GTX(¥29160)」。最高品質のグレーヌバックに異素材パーツを組み合わせた、洗練されたデザインが魅力。
「ステージ移動に多くの時間を使うので、自分にとっては足下の装備が一番大事かもしれません。雨に対応できる機能を備えているかは特に重要だし、おまけにファッション性も高ければなおよし!」
松下 圭さん/BEAMS プレス
2008年、ビームスに入社後、様々な店舗でのショップスタッフ経験を経て、メンズカジュアルのプレス担当に。プライベートでは、最近待望の第一子が誕生し子育てに奮闘中。
【FES DATA】
フェス歴:15年/フジロック参加歴:5回目/よく行くフェス:グリーンルーム、頂、スイートラブシャワー
暴風雨でも安心安全なエアフレームテント。
by GO OUT プロデューサー 喜多新地
ヘイムプラネットのソロテント
GO OUTイチのフェス好きを豪語する喜多新地が今回使用した「Fistral(¥70200)」は、空気で立ち上がるエアフレームテント。総重量約2.5kgという軽量さに加え、高い耐風性も兼ね備えている。
「暴風雨に見舞われた今年のフジロックでしたが、エアフレームだから強風に煽られてもフレームが折れることがなく、万が一飛ばされても人に怪我をさせてしまう心配がないのは助かりました。おかげで風雨の吹き荒れた夜も音楽とお酒を楽しめました!」
喜多新地(写真右)/GO OUTプロデューサー
GO OUT本誌、GO OUT CAMP、GO OUT Onlineなど、GO OUTに関するプロジェクトのまとめ役兼雑用係。GO OUTの中では最もフェス好き。ファッションだけでなく、食住をも取り込んだ「GO OUTな人生」を企画提供し、1人でもモテるGO OUT的男性を増やせればと奮闘中。
【FES DATA】
フェス歴:23年/フジロック参加歴:12回目/よく行くフェス:GO OUT CAMP
悪天候下で頼りになる機能的スカート。
by DEAL発行人 菊池 祟さん(フェスおじさん)
オリジナルの防水巻スカート
フェス歴、なんと30年以上というザ・フェスマスターの菊池さんは、雨が絶対に降らないだろうというときでも、野外フェスに参戦する際には必ず防水巻スカートを持参。以前に作っていたフリーペーパーLjの企画で制作したオリジナルアイテムだそう。
「今回は、雨具のパンツをテントに置きっぱなしでライブに行ってしまったので、土曜の夜の急な暴風雨の際に大活躍しました。レインパンツ代わりとしてはもちろん、雨避けやシートとしてなど、幅広く使えます!」
菊池 祟さん(フェスおじさん)/DEAL発行人
フェス、オーガニック、アウトドアといったカウンターカルチャーを起因とする文化をこよなく愛する編集者。バランス、Lj、88などのフリーペーパーを手がけ、現在はDEALの編集発行人。フェスおじさんの愛称でも親しまれている。
【FES DATA】
フェス歴:30数年/フジロック参加歴:21回目/よく行くフェス:朝霧JAM、橋の下世界音楽祭、三条楽音祭、FRUE、フォレストジャムグランデなど
ショーツのポケットにも収納可能なUL系ポンチョ。
by スタイリスト 近藤有倫さん
シートゥーサミットのポンチョ
GO OUTではおなじみのスタイリストである近藤さんがポケットに忍ばせて行ったという「ULTRA SIL NANO PONCHO(¥9504)」は、透湿性抜群の15Dナノウルトラシル採用のため、夏でも快適な着心地。
「スタッフサックに入れればショーツのポケットにも収まってしまうほど軽量でコンパクトなので、いつ雨が降り出すかわからなかった今回はかなり重宝しました。それでいて耐水圧も高くて、このスペックで1万円を切るコスパの良さも魅力!」
近藤有倫さん/スタイリスト
GO OUTをはじめ、さまざまなファッション誌で活躍する人気沸騰中のスタイリスト。古着からアウトドアまで幅広い分野での知識と社交性が武器。現在はあまりの多忙さからアシスタント募集中とのこと。https://tomomichikondo-stylist-jp.tumblr.com/
【FES DATA】
フェス歴:6年/フジロック参加歴:2年連続3回目/よく行くフェス:タイコクラブ
多彩なポケットを備える、バッグいらずの収納着。
by COLUMBIA マーケティング 内藤教之さん
コロンビアブラックレーベル×マウンテンリサーチのフィッシングベスト
家族でキャンプに行くことも多いという内藤さんおすすめのコロンビアブラックレーベル×マウンテンリサーチのコラボベストは、下部のポケットをジッパーで着脱でき、ウエストバッグとしても活躍!
「台風接近中ということもあって天気を予測しづらかった今年のフジロックでは、ポンチョをはじめ、さまざまなレインギアをポケットに入れておけるベストはとても重宝しました。手ぶらで楽しめるかどうかが、フェスでは結構重要なポイントだったりします!」
内藤教之さん/COLUMBIA マーケティング
コロンビア、ソレルブランドのマーケティングを担当。二児の父であり、休日はファミリーキャンプを楽しむ。最近は三重、和歌山などの関西エリアのキャンプ場を探索中。
【FES DATA】
フェス歴:9年/フジロック参加歴:7回目/よく行くフェス:ライジングサンロックフェスティバル、ニューアコースティックキャンプ、グリーンルーム
次ページで、残りの5アイテムをチェック!
夏でもムレ知らずのメッシュショルダー。
by COMMON EDUCATION ディレクター 前田恭幸さん
コモンエデュケーションのメッシュバッグ
前田さんおすすめの「FRAGILE MESH GROCERY BAG( ¥7560)」は、見た目から涼しげなメッシュバッグ。背面側には2つのインサイドポケットが配されていて使い勝手も◎。
「ステージ移動だけでも結構ハードなフジロックでは、大量に汗をかきます。そんなときでも、ムレずに背負える通気性のいいバッグなら、涼しい顔して楽しめる。雨具、折り畳み椅子、ガジェットなんかをガシガシ入れてもへこたれない丈夫さもいい!」
前田恭幸さん/COMMON EDUCATION ディレクター
バンブーシュートでの経歴を経て自身のブランドをスタート。スケート、音楽、アートの発想とアウトドアにおける快適性を組み合わせた、街でも着られる・使えるプロダクトを展開。夜のクラブ活動も継続中。
【FES DATA】
フェス歴:12年/フジロック参加歴:9回目/よく行くフェス:タイコクラブ、GO OUT CAMP
リーズナブルだけど高スペックな、USメイドの掘り出し物。
by ミュージシャン、作編曲家 松田ナオトさん
イースタンマウンテンスポーツのマウンテンパーカ
フジロック初参戦にして初出演を果たした松田さんが着ていったマウンテンパーカは、アメリカ老舗ブランドの定番。System Threeという防水・透湿加工が施されており、レインウエアとしても活躍する。
「5、6年前くらいに買った、日本では販売されていないアメリカ企画のもの。防水性、透湿性、軽量さ、どこを取っても抜かりない機能ウエアでありながら、85ドルと破格でした!そして、未だにしっかり撥水してくれます」
松田ナオトさん/ミュージシャン・作編曲家
バークリー音楽院作曲家出身のベーシスト、作曲家。インストバンドManhole New Worldでベースを担当し、2018年度フジロックにも出演。そのほか、ミュージシャンのサポートや作編曲も担当している。
【FES DATA】
フェス歴:6年/フジロック参加歴:1回目/よく行くフェス:GO OUT CAMP
一日の締めくくりに欠かせない、実力派シングルバーナー。
by ZOZOOUTDOOR店長、B.S.K.K 児玉敦洋さん
ソトのシングルバーナー
「今があるのは20歳のときに行ったフジロックのおかげ!」と振り返る児玉さんが愛用する「レギュレーターストーブ ST-310(¥6480)」は、軽量&コンパクトでありながら、火力も安定していて申し分ナシ!
「ライブを楽しんで、一日の〆にこれで湯を沸かし、仲間とカップラーメンを食べる。それがまた格別なんです!悪天候でも火がついて、カセットガスの種類も選ばないので、フェスに限らず重宝しています」
児玉敦洋さん/ZOZOOUTDOOR店長、B.S.K.K
ZOZOTOWNオリジナルショップ「ZOZOOUTDOOR」店長、ZOZOTOWN内のアウトドアショップのすべてに従事。その一方、故郷出雲で地元の仲間とアウトドアショップとカフェ&レストランの複合型ショップ「B.S.K.K」を営んでいる。
【FES DATA】
フェス歴:13年/フジロック参加歴:12回目/よく行くフェス:ハローニューデイ、ニューアコースティックキャンプ、GO OUT CAMP
9つのポケットにガンガン詰め込める、大容量ショーツ。
by tensixクリエイティブプロデューサー 月岡 徹さん
グリップスワニーのショーツ
自身もフェスの企画・制作を行う月岡さんがおすすめする「GEAR SHORTS(¥8532)」は、フロントからバックにかけて計9つものポケットが備わっている、アウトドアにはうってつけのユースフルな一本。
「なにしろサイズ豊富なポケットが充実しているので、大変便利でした。鍵や携帯電話はもちろん、大きめのポケットにはタオルやボトルまで入れられて。同じ仕様のフルレングスも持っていって、夜はそちらに穿き替えていました」
月岡 徹さん/tensixクリエイティブプロデューサー
2018年より12年間勤めたGREENROOMからフリーランスとして独立。フェスやイベントの企画制作からアウトドア、スポーツ、ファッションブランドのクリエイティブ制作まで幅広く活動中。
【FES DATA】
フェス歴:14年/フジロック参加歴:1回目/よく行くフェス:グリーンルーム
シンプルなデザインに機能性を秘めた、デニム巾着バッグ。
by フリーランスデザイナー 大貫達正さん
ウエストオーバーオールズの巾着バッグ
フリーのデザイナーとしてさまざまなブランドや企画を手がける大貫さんのおすすめは、紐の結び目を変えることで長さの調節が可能な2wayバッグ。
「飲み物を買う時に財布を取り出しやすかったり、邪魔な時には斜め掛けに出来たりと、予期せずフェスでの利便性にも長けていました。丸型のマチで、携帯のバッテリーや扇子、タオルなど、荷物の形状を選ばないところも使いやすい!」
大貫達正さん/フリーランスデザイナー
自身のブランドWESTOVERALLSを手がけるほか、フリーのデザイナーとして他ブランドも兼任。逗子の一色海岸にて営業中の海の家THE SAIL HUSで、スタッフユニホームや限定グッズを販売中!https://www.the-sail-hus.com
【FES DATA】
フェス歴:1年/フジロック参加歴:1回目
十人十色のアイテムを、今後のフェスの参考に!
普段活躍する場もキャラクターも違う10人ならではの、個性豊かなアイテムが登場しました。天気が読みづらかった今回のフジロックでは特に、防水・透湿に優れたギアや、手ぶらで出掛けられる収納たっぷりのアイテムが目立ったようです。
フジロックで活躍したとあれば、他のフェスにも役立つこと間違いなしでしょう!
Text/Masahiro Kosaka、GO OUT編集部