■シャア・アズナブルはカッコ悪いのか!?深すぎる考察を展開!

 

『機動戦士ガンダム』シリーズの主人公・アムロのライバルとして颯爽と登場し、全ガンダム作品の中でも1、2を争う人気キャラとなっているシャア・アズナブル。あまりガンダムに詳しくない方々からすると、「シャアはクールなオトナでカッコいい」というイメージをお持ちではないでしょうか?それはとんだ間違い。誤解を恐れず言うなら、実は器の小さいカッコ悪い男なのです。が、逆説的に、だからカッコいい。今回は初代『機動戦士ガンダム』および『機動戦士Zガンダム』より考察!

 

 

■「見えるぞ、私にも敵が見える」

 

『機動戦士ガンダム』物語前半では、ガンダムに搭乗するアムロよりもシャアのほうが圧倒的に強かったんです。でも、アムロはめきめきとニュータイプ能力を上げていき、物語後半では立場が逆転。アムロのほうが強くなるのです。

 

シャアも最終回の1話前で、ようやくニュータイプ能力に目覚め始めます。そして、ニュータイプ能力によって初めて感覚的にガンダムの位置などを把握することができた際、シャアはこう独りごちるのです。

 

「見えるぞ、私にも敵が見える」と。

 

このときのシャア、ちょっとテンション上がってますよ。何だったらちょっと嬉しそうですよ。いや、表にはあまり感情を出さないように抑えてますが、このときのシャアの心の中はきっとヒャッハー状態でしょうよ。

 

はい、カッコ悪い。

 

…………けれど筆者は、だからこそシャアの言葉の数々は胸に響き、だからこそシャアはこんなにも長きに渡り愛され続けるキャラになり、だからこそシャアは本当の意味でカッコいいのだと思うのです!人間臭くていいじゃないですか。完璧な人間なんていやしませんよ。

 

 

■「サボテンが、花をつけている」

 

『機動戦士ガンダム』の7年後を舞台とした『機動戦士Zガンダム』では、シャアはクワトロ・バジーナという偽名を使って主人公カミーユ・ビダンらと共に闘います。また同作品には、レコア・ロンドという女性キャラがおり、彼女はシャアの恋人…というか“大人の友達以上恋人未満”という関係だった美女です。そんなレコアがシャアの制止を振り切り、「あなたは私を止められるだけのことをしてくださいました!?」なんて捨てゼリフを吐いて戦場へ。挙げ句、戦死してしまったため、弔いの念でシャアは彼女の部屋を訪れていたのでした。

 

そこにレコアを慕っていたカミーユが現れ、いきなりシャアはブッ飛ばされるわけです。グーパンチですよ? そして「あなたがもう少しレコアさんに優しくしていたら、あんなことにはならなかったんです…!」なんて語り掛けているのに、カミーユをスルーしつつ、ブン殴られた体勢のままでこの言葉。

 

「サボテンが、花をつけている」

 

確かにレコアさんが世話していたサボテンが花をつけていました。そんなレコアさんの室内の変化に気付かないほど、彼女をほったらかしてた自分を悔いたのかもしれませんね。あまりガンダムを知らない人は、シャアは女心を熟知していて、女性への配慮に長けているパーフェクト・モテ男と思っているかもしれませんが、それが間違いなんです。確かにシャアはモテますし、一見すると女性のエスコートもバッチリな紳士。

 

しかし、いかんせん、女心にクソ鈍感!だから、シャアがレコアのことを弄んでいたかのような解釈もできますが、女でありすぎたレコアが望んでいた“モテ男ボーダーライン”に、シャアが達していなかったから愛想を尽かされた――という解釈もできるんですね、はい。そんな女心がてんでわからないクソ鈍感男って、なんか親近感わきませんか?

 

 

■「まだだ、まだ終わらんよ…!」

 

続編『機動戦士Zガンダム』では主人公側に付いているため、どうしてもストーリーを盛り上げるために“弱く”描かれがちで、本作のシャアは窮地に陥ること多数!特に物語終盤、ティターンズのトップであるシロッコと、ネオジオンのトップであるハマーンとの三つ巴の戦いでは、悲しいほどの実力差をまざまざと見せつけられ、モビルスーツの腕や脚を破壊されるという無惨な姿をさらすことに…!!

 

しかし、シャアもシャアなりの矜持を見せます。シロッコから「道を誤ったのだよ。貴様のようなニュータイプのなりそこないは、粛清される運命なのだ! わかるか!?」と引導を渡されるようなセリフを吐かれながらも、こう切り返すのです。

 

「まだだ、まだ終わらんよ…!」と!

 

――『機動戦士ガンダム』はある意味、“シャアの時代”でしたが、『機動戦士Zガンダム』では“シャアの時代”は終わっていました。これは、明白です。けれどシャアは、「まだだ、まだ終わらんよ…!」と自分を鼓舞するように言い放ちます。この三つ巴の戦い後、シャアは姿をくらまし、再び表舞台に表れるのは劇中の6年後。そう、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』です。

 

三つ巴の戦闘の直後から姿を消したことを考えると、シャアの「まだだ、まだ終わらんよ…!」のセリフは決してシロッコ一人に向けられた言葉ではなく、きっと時代(世界)に向けられた言葉だったんでしょうね。

情報提供元:citrus
記事名:「【機動戦士ガンダムシリーズ】あえて言おう、シャア・アズナブルはカッコ悪い!? 深すぎる考察まとめ