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「コロナ離婚」って本当に増えてるの? そして、その対策は「悪いのは私達じゃなくて、全部コロナのせい」という発想?




昨今、Yahoo!ニュースとかを下に下にスクロールしていると、「コロナ離婚」に関する記事がやたら目につく。「目につく」ってことは、大なり小なりそれが社会問題になりつつあるってことなんだろう。本当に!?



 



「コロナ離婚」とは、言わずもがな「新型コロナショックの外出自粛要請によって、普段はほとんど顔を突き合わせる機会のなかった夫婦が、24時間ず〜っと同じ屋根の下で生活を共にするという “未曾有の体験”を余儀なくされ、これまで見えていなかった、あるいはスルーできていたパートナーの “嫌な部分”が気になって気になってしょうがなくなり、最悪は離婚へと到ってしまう現象」のことである。



 



一応、緊急事態宣言も解除されて、もはや自宅に引きこもっている必要もないんだし、もう大丈夫なのでは……と思いきや、「自粛中にメンタルが追い込まれ、多少は動けるようになった今こそ本格的な行動へと移る」というケースもあるらしく、むしろ「これからが正念場」との声も聞こえる。



 



私が敬愛する大先輩であり、「離婚カウンセラー」の第一人者でもある岡野あつこ先生の元を頼って来る離婚相談者の数も、新型コロナショック以降、通常の1.2倍ほどに増えている……のだそう。年齢的には30代後半〜40代のお子さんがいる女性が大半で、20代〜30代前半のまだ子どもがいない夫婦は “プロ”に相談することもなく離婚を即断してしまうのだとか……。



 



そんなぎすぎすとした家庭内の空気を、ちょっとでも改善するための方法として、ママさん向けのネットメディア『ベビーカレンダー』が、なかなかいいことを書いている記事を配信していた。「〜させる」で〆る会話をやめよう……との提言で、たとえば、



 




「あなたがわたしをイライラさせる」を「わたしはイライラした」と、主語を二人称から一人称へとすげ替えることによって、「なにがあなたをイライラさせたんだろう?」と相手に、より広い思考を促すようにする。




……ことを主旨としている。たしかに「アンタって、アタシをイライラさせるんだよね〜」といきなり攻め込まれたら、こっちはこっちで「え! それってオレのせいなの?」とついつい反撃の一つもしたくなる。そうなったら最後、フォームの矯正をするヒマもない暴投ばかりのキャッチボール状態で、それが積み重なると、下手すりゃ修復不可能などん底にまで二人の関係が険悪になってしまうことだって、なくはない。些細ではあるけれど、とても重要な気配りのポイントだと思う。



 



あと、前出の岡野先生は、こんな “コロナ離婚対策”を、とくにコロナ離婚で悩む環境にない私に教えてくださった。



 



「とにかく夫婦で “共通の敵”をつくってみては? 安倍首相でも宮根サンでも(ラサール)石井サンでも誰だっていい。 二人っきりでどんなにケチョンケチョンに叩いたって相手はコッチのことを知らないんだから(笑)。そうやって無理やりでも “共通の敵”をつくりさえすれば、ストレスの矛先を家庭外に逃がすことができるわけです」



 



なるほど。極論すれば「悪いのは私達じゃなくて、全部コロナのせい」って発想だ。これもまた些細ではあっても、案外たいがいのご夫婦が徹底しきれていない “毒抜き”のためのナイスアイデアなのではなかろうか。


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