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「新型コロナウイルス」は一介のコラムニストにまで少なからずの影響を及ぼす…その件についてちょっとだけつぶやいてみた




 



とくに2月に入ってからは人と会話するたび、話題は新型コロナウイルスへと自然に行き着き、その判を押したかのごとくのバッドエンドな論調に、私もついダークな気分になってしまう。



 



スポーツ関連の仕事に就く友人は、3月末に同行するはずだった海外遠征試合が中止になってしまいそうだという。音楽関係の仕事に就く知人はもっと深刻で、ライブやコンサートは軒並み中止。ウイルスは損害保険の対象外であるらしく、「このままじゃあ、飛ぶ会社が続々でてきますよ」と嘆いていた。とあるミュージカル劇場のそばにあり、その帰り客でいつも賑わう某喫茶店も、やはり公演中止の煽りを受け、店内はガラガラ。フーゾクやキャバクラといった“濃厚接触”の極みを接客のセオリーとするサービス業も、普段なら予約超困難な人気嬢が昨今ではリアルタイムでアッサリと指名できる……とも聞く。



 



私のような、原則としては家に閉じこもって原稿執筆に勤しむたぐいの職に就く者でさえ、少なからずの非日常や不便さを強いられている。すでに(国内)出張取材が3つなくなった。仕事絡みのランチや夜の会食も半分以上がキャンセル。先方がテレワークを会社から義務付けられたなら、打ち合わせは電話やスカイプで。スカイプを使えばなんとなくイマっぽいことをやっている雰囲気は出るけれど、結局は顔を突き合わせて話しているだけなので、ほとんどその機能は活かされていない。「なんか聞き取りづらいから電話にしません?」ってことになってしまう(笑)。



 



……と、まあスポーツや音楽や飲食業界などと比べれば、私なんぞはまだまだ実害の面では全然マシなほうだが、ここcitrusにおける「ネットニュースパトローラー(=NNP)」としての仕事は、じつのところ相当なダメージを受けていたりする。ネットサーフィン(←死語)をしてもしても、とにかくネタになりそうな「明るい」「面白い」ニュースが激減してしまっているのである。



 



かといって、中途半端に新型コロナウイルス案件をイジるわけにもいかない。「一斉休校」「トイレットペーパー買い占め」「東京五輪」「東京事変」「高校野球」……これら一連の“緊急事態”に「こうすべき、ああすべき」と意見するには、私はあまりに政治・病理学・経済学・業界事情……ほか諸々の知識、それに知名度が乏しすぎる。そもそも、脳天気かつニッチなネタを、極力その内容は読者の頭に残らないようリズム感のみで流し読ませるスタイルを得意とする私に、この手の“大ネタ”は似合わない、荷が重い。



 



本来なら、こうやって「ホンの狭い周辺だけから見聞きしたミクロな情報」を原稿へとしたためネット上にアップすることすら、いたずらに風評被害を煽る行為と見なされてしまうのかもしれない。なので、あくまで「ネタに困った一介のコラムニストが日記っぽいあるあるネタに逃げています」程度に、名もない一国民の文字数制限がないツイートくらいに取り扱っていただき、そこまで深刻に受け止めないでもらえたらありがたい。



 



ところで、つい先日。Yahoo!ニュースで「コロナ疎開」なるワードについて言及している記事が目についた。新型コロナウイルスの影響で「子どもたちを田舎のおじいちゃんやおばあちゃんにあずけること」を、どこかの情報番組がこう命名したみたいだが、私の何千倍・何万倍もの伝達力を持つ大メディアが、私と同じように一部の偏った情報をどこからともなく拾ってきて、しかも「わりとキャッチーな造語をくっつけて報じる」のはけっこう危険な傾向だと思うのだが……いかがだろう?

 


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