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ビートたけしの再婚相手「横井喜代子さん(仮名)」表記から、記事中にある"仮名"は本当に必要なのかを…今一度考えてみた!




 



デイリー新潮が、ビートたけし(73)を射止めた再婚相手の女性のバックに、なにやら怪しい男の影がある……みたいな暴露記事を配信していた。



 



正直なところ、内容自体にはまったく興味がない。だから、実際に私は最後まで読まなかったし、ここcitrusでわざわざ文字数を割いてまで、本件についてアレコレ騒ぎ立てるつもりもない。ただ、冒頭に一つだけ気になった箇所があったので、今日はそれについてのみ論じてみたい。



 



その“再婚相手の女性”のことを、デイリー新潮は「横井喜代子さん(仮名)」と報じている。まあ、彼女はあくまで一般人で、とくに法に触れるような犯罪行為に到ったわけでもないので、実名を明かさないのはわかる。むしろ、当然の処置だと言えよう。が、なんで「(仮名)」なんだろう? どうせ明かさないんだったら、いちいち仮の名前なんか付けなくったって、「A子さん」だとか「X子さん」だとか「Z子さん」でかまわないのではないか。事情通からの噂話だけで一本の妄想原稿を書き上げてしまったときの、東スポのイニシャルトークにすらなっていない飛ばしスクープ記事のように……(笑)。



 



いや、私は「仮名がよろしくない」と批判しているのでは決してない。一文筆業者の経験から言わせていただくと、仮名を考えるのってけっこう大変だったりするのだ。そして、「けっこう大変」ゆえ「なんでわざわざ?」といった素朴な疑問が頭にこびりついて離れないのだ。



 



たとえば、私が二昔ほど前によくやっていた仕事のひとつに「街頭キャッチで捕まえた男女にチョイHな質問をして、そのコメントを誌面上に並べる」といった、いわゆる人海戦術的なやっつけ企画があったが、そういう場合、インタビューに答えてくださったヒトたちは手のひらで目や口を隠すのが常套で、モチロン名前も仮名。ところが、その仮名を考えるのが(少なくとも私は)いつも一苦労──下手すりゃ、もらったコメントを原稿にまとめるよりも時間がかかってしまった。漫画の原作に携わっていたときも、登場人物の名前を捻り出すのに、周囲にいるスタッフともどもウ〜ンウ〜ンと知恵を絞り合っていた……と記憶する。小説を書くときは、「ぼく」やら「彼女」やらの代名詞だけで“ゴール”まで走り抜いたこともあり、それはそれで難儀な作業であった。



 



そんななか、たとえば「全員を阪神の選手の名字にする」(漫画『ROOKIES=ルーキーズ』方式)や「全員の名字を都道府県の区市町村名にする」(漫画『ラストイニング』方式)という手法に逃げるような、いくつかの姑息なワザを習得もしたけれど、ホント“名付け親”ってヤツは、いくら他人であれいったん凝りはじめてしまったら最後、もうキリがないのである。



 



もしかすると、デイリー新潮が掴んでいる“ビートたけしの再婚相手の女性”の外見や性格は、「横井喜代子」な感じなのかもしれない。ちなみに、私が「横井喜代子」と聞いてイメージする勝手な人物像は「目が切れ長で、性格的には比較的丸みのない、奸計に優れた苦労人」といった感じだったりする。



 



万一、私のこのイメージが「当たらずといえども遠からず」であるならば、この記者サンの伝達能力には同業者として、舌を巻かざるを得ない。それとも、こういった架空の名前なんて次から次へとポンポン思いついてしまう才能の持ち主も、いるところにはたくさん集まっているのか? いずれにしろ「なんでわざわざ?」の「わざわざ」をモノともしないヒトが万一実在するなら……私にはそれが不思議で、また羨ましくてたまらない……。


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