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罪悪感に押しつぶされそう…恋と家庭を両立できる男性と、できない男性がいる




 



■罪悪感が強すぎる人にはむずかしい



 



人は恋をすると、ときめいて意中の人にまっしぐらになる。恋愛感情は長続きしないと言われているが、家庭のある人の恋愛は10年、20年と続くこともある。それは「会いたいときに会える関係」ではないからだ。満たされない分、関係は続く。

「僕はダメでした。恋はしたけど、続かなかった。すごく好きだったからこそ、家庭にも彼女にも罪悪感が強すぎて、自分がどうしたらいいかわからなくなっていったんです」





タカトさん(47歳)は3年前のことを振り返る。当時、結婚して15年、ふたりの子もいて家族で過ごす時間が大好きだったという。





「仕事が忙しかったけど、それでも家族で過ごす時間は週に1日は必ずとりました。みんなで出かけて帰りに食事をしたり、一緒にスーパーで買い出しして子どもたちと僕とで料理を作ったり。妻には休んでもらう時間。そうやって楽しく過ごしていたんです」





それなのに恋をした。相手は仕事で知り合った10歳年下の独身女性だった。彼女に結婚願望はなかった。





「彼女、バツイチだったのでもう結婚はこりごりと言っていました。仕事と恋愛があればいい、と。はつらつとした感じに惹かれて、仕事をしていくうちにもっと好きになって。知り合って2年くらいたって、ついに男女の関係になってからも、彼女の態度は変わりませんでした。仕事のときはいつもきちんとしていた。ふたりきりになると甘えてくるんですが、それがまたかわいくて」





最初は浮かれていた。週末、仕事だと偽って彼女とふたりで出かけたこともある。だがそれが半年ほど続くと、彼はだんだん怖くなっていったという。





「帰宅して妻や子どもたちの顔を見ると、申し訳なさで胸が痛くなる。同時に、『私はひとりで大丈夫』と言っていた彼女も、実は今、寂しい思いをしているのではないかと考えたりして。結局、どちらに対しても罪悪感が強くなるばかりでした」



 



 



■自分の気持ちをコントロールできない人



 



恋すると感情が不安定になる。ましてや不倫ならよけいそうなるだろう。自分の気持ちをコントロールできず、家庭にいるときに妙に不機嫌になったり、彼女に会えないストレスを家族にぶつけるような男性に恋する資格はない。





「僕がそうでした。2年ほど前、短期間ですが激しい恋愛をしました。妻とは親戚の紹介で、お見合いみたいなものでしたから、僕の最初で最後の大恋愛だったんだと思っています」





シンイチさん(43歳)はそう言う。当時、結婚して10年、8歳と4歳の子がいた。子どもたちはかわいくてたまらなかった。それでも恋に落ちた。相手も既婚者だったが、「運命の人」だと思ったという。





「ホテルで一睡もせず、朝まで愛し合ったこともあります。お互い、家族にはたくさんウソをつきました。でも僕は彼女を好きになればなるほど、妻と比べるようになってしまったんです。心の中で、いつも外見も内面も、彼女のほうがずっと上だと感じてた。彼女とあえない日が続くと、アイロンのかけかたが悪いとかおかずがおいしくないとか、妻に文句を言っていた。実際はストレスをぶつけていただけなんですよね」





感情のコントロールが利いていないように見える夫に対して、妻は「忙しすぎるんじゃない? 体は大丈夫?」と労ってくれたという。それがまた、彼のストレスになった。





「今思えば、最低の男ですよね。熱に浮かされたような状態は4ヶ月くらい続きました。何度も外泊したし、一泊旅行をしたこともあります。それでも妻は浮気なんて疑っていなかった。少なくとも疑うそぶりをみせなかった」





4ヶ月たったとき、はたと気づいた。自分は何をしているんだろう、と。精神的に不安定なために仕事も以前より効率が落ちていた。そういえば子どもたちとも、長いこと一緒に遊んでいないなと思った。そんなふうに思ったころ、彼女が言った。





「今日で最後にしましょう、と。彼女自身ももう限界だったんだと思う。僕は『別れたくない』と言ったけど、別れたほうがいいのはわかっていた。彼女は強靱な精神力で僕の願いを振り切って帰りました。でも、それでほっとしている自分もいたんです」





恋の終わりはあっけない。激しければ激しいほど、終わりは唐突にやってくるのかもしれない。彼は妻の許容力が大きかったために助かったようなものだが、もっと厳しい妻なら離婚騒動も勃発するような言動だったはず。





「心の中では、いつも妻に手を合わせています。あれ以来、妻こそ運命の人なんだなと本気で思うようになりました」





本当かなという思いもよぎるが、今の平穏が続くことを祈るしかない。


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