結婚生活を続けていると、ときには他の異性に目が向いてしまうこともある。だが夫にウソをついていることに耐えられなくなった妻が白状しようとしたときに……。

 

 

■自分では限界だった

 

夫とは家庭を築いていく上で「いいパートナー」だと思っていたが、結婚18年になったころ、身も心もどっぷりはまるような恋をしたのがリサさん(45歳)だ。大学時代からつきあっていた男性と25歳で結婚。28歳のときにひとり息子が生まれた。

 

「息子が高校受験を終えたら、夫に告白しようと思っていました。彼にも家庭があるけれど自分も離婚すると言ってくれて。お互いに離れられない、それぞれの家庭に帰っていくのが苦痛でたまらない。そんな関係に陥っていたんです。長い間、パートナーとしてやってきた夫にこれ以上、ウソはつけないと思っていました」

 

息子の入学式が終わった数日後、リサさんは夫に話があると切り出した。夫も険しい表情だった。

 

「向き合ったけど、なかなか切り出せなくて。『今までなかなか言えなかったんだけど』とようやく口火を切ったら、夫がいきなりガバッと床に座り込んで『ごめん、本当に申し訳ない。家庭を壊す気はない』と絞りだすように言ったんです」

 

何が起こったのか、リサさんにはとっさにわからなかった。

 

 

■夫にも秘密があった

 

「気づかれているとは思っていなかったと夫が言うので、私、とっさに冷静になれと自分に言い聞かせました。実は夫、浮気していたんですよ。それを私に気づかれたと思って自ら白状したんです」

 

リサさんは夫が浮気しているとは考えたこともなかった。自分の恋に夢中で、夫のことにまで目がいってなかったのだ。

 

「でもそのときはそんなことは言えなかった。夫はひたすら謝り倒して、『本当はオレ、寂しかったのかもしれない。きみに愛されていないような気がしてた』と泣いたんです」

 

それを見て、リサさんの心が痛んだ。そのころのリサさんにとっては、息子の受験と彼への思いが最優先で、夫のことなどほとんど眼中になかったからだ。

 

「それでも私は離婚する意志は変わりませんでした。ただ、その後、私をとても気遣ってくれるようになった夫の姿を見ているうち、彼への情熱が少しずつ冷めていくのを感じたんです。もちろん彼のことは好きだけど、もしかしたら『不倫』だからこそ続く関係なのかもしれないと思うようになって」

 

さらにその後、彼から離婚話が進まないと報告を受けた。他に女性がいてもいい、離婚だけはしないと妻が言っているというのだ。

 

「それならこのままでもいいかなと思っちゃったんですよね」

 

あれから2年ほどたつ現在、リサさんは夫とすっかり関係を取り戻している。夫は浮気を許した寛容な妻に心から感謝しているようだ。

 

「夫とは、息子が部活の合宿でいないときなど、待ち合わせてデートしています。彼とも続いていますよ。ふたりの男性に愛されていることが実感できて、私は幸せだなと思っています」

 

彼女はそう言って舌を出した。傲慢な女性ではない。「ちゃっかり」しているだけなのだ。

 

「もちろん、夫には申し訳ないと思っています。でもこの状況になってから、私は本当に毎日、充実しているんです。立場的に強くなったから、夫に対しても言いたいことが言えるようになった。ひょんなことから自分を取り戻したような気持ちです」

 

善し悪しは別として、彼女が生き生きとしているのは確か。明るい笑顔が印象的だった。

情報提供元:citrus
記事名:「「申し訳ない、けど幸せ」浮気を白状するつもりだった妻に、夫の思いがけない告白…