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原作が素晴らしいのにナゼ!? ドラマ「Heaven?」が不調な理由…


出典:「ドラマ『Heaven? ~ご苦楽レストラン~』公式サイト」より


 



石原さとみ(32)が主演するテレビドラマ『Heaven?』(TBS系:火曜22:00〜)の調子があんまし芳しくないようだ。



 



ビデオリサーチ調べによる視聴率(関東地区)は、第1話が10.8%、第2話が9.2%、第3話が8.7%、第4話が10.0%、第5話が7.8%、さらに8月13日に放送された第6話は7.5%……と、じわじわ数字を落としているという。『デイリー新潮』の取材に応じた民放キー局の某ドラマ制作スタッフは、現場の内情を以下のように漏らしている。



 




「視聴率が思うように上がらなくても、出演者が納得して面白いドラマを作ろうとモチベーションが高いままなら問題ありません。しかし、今回はどうやらそうではなさそうです。石原さんはフレンチレストランのオーナー役で、彼女の無理難題に個性豊かな従業員が何とか応えようと奮闘するストーリーです。



(中略)出演者の内面が描かれる時は、それぞれの顔が亡霊のようになったCGが画面に浮かび、心の声をつぶやく。さらに、出演者の頭上に『諦観(ていかん)』という文字が浮かび上がることも……。こういった演出に、石原さんが『視聴者に刺さっていないので、止めたほうがいいのではないでしょうか?』と進言したそうです」




また、同記事上で、さる芸能記者はこうも分析する。



 




「従業員役で出演している志尊淳(24)がウザすぎて、せっかく良い演技をしている福士蒼汰(26)や岸部一徳(72)を殺してしまっている。もっと石原さとみを魅せるドラマにすべきだったのではないでしょうか」




 



私は、原作になっている同題漫画の作者である佐々木倫子さんの大ファンなので、遅ればせながら第5話あたりから、このドラマはチェックしている。原作上でもウザい少年として描かれている「川合くん」をきちんとウザく演じている志尊淳も含め、誰も彼もキャスティングは基本、それなりにハマっている気がするし、「視聴者に刺さっていない」とされている一連の演出も、佐々木倫子さんの世界観を忠実に再現したいがゆえの“努力の結果”として、そこまでネガティブな印象は抱いていない。



 



石原さとみの“総じてやや過剰気味な演技”も、作品によっては鼻につく場合もあるのだが(私個人の主観では『進撃の巨人』=×、『シン・ゴジラ』=○…みたいな感じ?)、今回の『Heaven?』に関しては、主人公が「妄想癖の強い高飛車な女」という設定なので、まあ「○」の部類ってとこだろう。



 



「原作漫画の世界観を忠実に再現することによって成功を果たしたドラマ」の好例としては、つい最近1クールを終えた、弁護士と美容師の中年男性カップルの二人暮らしを、日々の食卓の風景を通して丁寧に描かれた作品で、セクシャルマイノリティをテーマにした『きのう何食べた?』(テレビ東京)が挙げられる。そして、この『Heaven?』も、原作はダイナミックな起承転結がジェットコースターのごとく次々とアップダウンしていくたぐいではなく、やはり「日々のレストランの風景を通して丁寧に描かれた作品」なのである。つまりが、どういうことなのかと言えば「1時間だと尺が長すぎる」→「どうしても間延びしてしまう」──これこそが視聴率が振るわない最大の原因だと私は考える。



 



ドラマ『Heaven?』の脚本は、一話に原作漫画の数話をミックスさせるスタイルを取っているのだけれど、これを“一話のみ”に切り取って、たとえば30分ドラマ×2の構成にでもすれば、もっとテンポの良い上質なコメディに仕上がるのではなかろうか。もう一度繰り返すが、原作は素晴らしい出来なのだから。細かい演出に不満があるという理由だけで、視聴者が離れていくはずもなかろうに……?


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