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なぜ録音された「自分の声」はヘンに聞こえるのか?




私はぶっちゃけ、自分の声が好きじゃない。たまーにテレビやラジオに出演し、その収録をオンエアチェックしたら、どうも私の声は籠もりがちで、まったく通らず、しかも滑舌は悪くてせわしない……とにかく、なにもかもが嫌で嫌でたまらないのである。



 



しゃべっている自分の声を耳でダイレクトに聞いているときは、そこまでひどいとも思わない。だが、テレビやラジオから流れる、あと留守電メッセージとかの自分の声を“時間差”で聞いてしまうと、いつも絶望的な気分になってしまう。



 



「ボク、こんな声してる?」と、一緒に自分が出演している番組を観ていた某女性に一度、尋ねたたことがある。「え? いつものゴメスさんの声ですよー」との答えが、あっさり返ってきた。



 



録音装置は基本、マイクが拾った音を電気的信号やデジタル記号に変換して録音する。こうした作業の過程でマイクが人間の耳とは違う音の拾い方をしてしまう。さらには、それぞれの機能に拾わなかったり強調したりする周波帯があるため、スピーカーから音を出す際にも、いくらかの歪みが生じてくる。……とは言え、最近は機材や技術の進歩も凄まじく、しょせんは「よくよく聞いてみれば…」レベルの違いでしかないようだ。



 



自分の耳で聞く自分の声と録音された自分の声との差異は、むしろ人体の構造に原因があるらしい。他人が発した声は、空気を通して耳に入り、鼓膜の奥にある「内耳」で電気信号に変換され、脳へと伝わる。いっぽう、自分が発した声は、口や頭の骨を通しても伝わってくる。これは「骨伝導音」と呼ばれるもので、つまり、自分の声は空気を通して伝わる音と、骨を通して伝わった音がミックスされて聞こえている──だから、ついつい違和感を覚えてしまうのだろう。



 



ちまたでは「声のいい人は、身体がシンメトリー(左右対称)な傾向にあり、免疫力も高い」なんて説も出回っているが、もし私同様、ひょんな機会からマイ・ボイスに絶望してしまったアナタは、「なるべくゆっくりしゃべる」のはモチロンのこと、それ以外にもとりあえずは以下の3つの訓練を試みて、イケボ男子(※「イケボ=イケてるボイス」の略)を、ゴメスとともに目指そうではないか。



 



1.    喉仏を下げるようなイメージで低音を出す



2.    自分の胸に手を当てて、声が響いているかどうかチェックする



3.    「理想のイケボ男子」を見つけ、そのマネをする



 



ちなみに、私が理想とするイケボ男子は、井上陽水・リリーフランキー・山田五郎……といったところ? マネするヒトがあまり多すぎるのも、考えもの……ですよね(笑)?



 



 



 



【関連書籍】頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学(KADOKAWA)



 




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