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これって規則性あるの?郵便番号が47都道府県別じゃない理由




「郵便番号が47都道府県別に分かれていたらわかりやすいのに」と考えたことはないでしょうか。たとえば、「北海道が01。沖縄が47」であれば、わかりやすいですが、都道府県ごとの人口や郵便物の量に大きな違いがあり、効率的ではありません。



 



旧郵政省の本省が入居していた麻布郵便局(2019年2月から解体)


日本の郵便番号制度は1968年7月、5ケタの番号で開始されましたが、構想段階では4ケタで検討されていました。1968年1月時点で、全国の集配機能を持つ郵便局は約5,701局であり、都道府県を表現する上2ケタの番号と下2ケタとを組み合わせた4ケタ・9,000通り(1,000~9,999)の数字で表現しようとしたのです。ちょうど自動車のナンバープレートと同じ4ケタが親しみやすいと考えられたのですが、当時主力だった鉄道輸送の経路と関連付けながら4ケタで表現するのは難しく、最終的に5ケタの郵便番号が採用されたのでした。



 



郵便番号の最初の上1ケタは首都・東京を起点として、東京‐門司線方面は「一、二、四、五、六、七、八」、東京‐青森線方面が「一、三、九、〇」となっています。また上2ケタは「地域番号」と呼ばれ、ほぼ都道府県ごとに「00~99」までの数字を割り振っていて、1998年2月にできた7ケタの郵便番号制度もほぼ踏襲しています。



 



ただし、都道府県の区別よりは当時の輸送経路を表現することが優先され、神奈川県の相模湖地区は主に中央線経由となるため、郵便番号上は東京(19)地域でした(現在は神奈川(25)地域)。静岡県の佐久間地区は主に飯田線経由となるため、郵便番号上は愛知(44)地域に割り振られました(現在は静岡(43)地域)。こうした現象は島しょ部においてもしばしば起こります。島根県の隠岐島は鳥取県境港が始点地となるため、鳥取(68)地域に振り分けられていますし、長崎県の壱岐・対馬は郵便番号上の福岡(81)地域に振り分けられています。



 


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