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女性差別or老人差別? いっそのこと『噂の!東京マガジン』を「PG60指定」すれば解決するのでは…


出典:TBS『噂の!東京マガジン』公式HP


「作家」と「生活史研究家」の肩書きを持つ、とある女性が『東洋経済ONLINE』に『「女性の料理が笑われる」TBS番組への違和感〜TBS「平成の常識・やって!TRY」は常識的か〜』なるタイトルのコラムを寄稿なされていた。冒頭から



 




平成もあと4ヶ月弱で終わろうというのに、テレビの世界は昭和のままで止まっているのだろうか。そんなことを思わせる番組がある。日曜昼に放送される情報番組「噂の!東京マガジン」(TBS系)で、素人の若い女性にレシピなしで料理に挑戦させる「平成の常識・やって!TRY」というコーナーだ。違和感を抱いているのは筆者だけではないようで、ネットで検索すると「やって!TRYは女性差別か」といったブログなどが散見される。




 



……と鼻息も荒い。筆者も同コラムの文中で指摘しているが、



 




旧来の価値観が揺るがされ新しい時代のあり方を模索する中で、(たとえば「料理は女性がつくるもの」といった)男性中心の社会システムが、「このままでいいのか」と問われ始めた。日本の場合は、子育て世代の女性も働く時代になり、専業主婦が家庭にいることを前提とした既存のシステムが成立しがたくなってきているのも、(「女性差別」との)声が大きくなる原因の1つ




 



……であるのは、まあおそらくそのとおり、まったくもっての「正論」であり、他の“原因分析”も、じつに的を射ており、おおよそにおいて「異論」はない。が、私が一つコラム中で違和感を抱いた記述は、見出し写真の下にある



 




料理が必ずしも得意とは言えなそうな若い女性が料理をするのは、面白いだろうか




 



……といったキャプションの記述である。申し訳ないけど、面白い。なぜなら、その「失敗の度合」が我々視聴者の想定を遥かに超えてしまっているからだ。その背景に「女のくせに〜」という古い既成概念が潜んでいることは、残念ながら否めない。仮に男性が同じ失敗を犯した場合、同様に面白くはあっても、その面白さが80%くらいにとどまってしまうのも事実であろう。だからこそ「料理にTRYしてもらう」のは、あくまで女性オンリーなわけであって、そこを「女性差別」と突かれるのも「時代の流れ」と言われてしまえば仕方ない。



 



いっぽうで、この『噂の東京マガジン』は、もはや出演者もじいさんなら、おもな視聴者もじいさん。昭和なじいさんが「最近の若い子はダメだな…」「けしからん!」などとお茶の間で愚痴りながら観ることを想定しているのだろうから、今さら目くじら立てて攻撃しなくても……という声もあり、それはそれでまた一理ある。そういう「旧来の価値観」にどっぷりと浸かって半世紀以上も生きてきた世代に、「既存のシステムが成立しがたくなってきてますよ」と諭したところで、それを「肌で理解しろ」っていうのは、少々酷な話である。拡大解釈すれば一種の「老人差別」だとも言えなくはない。



 



炎上を避けたいなら、いっそ異世代の“乱入”を防ぐため、番組を「R指定」……まではいかなくても「PG指定」しちゃうのはどうか? 『噂の東京マガジン』なら「PG60」にして、「60歳未満の視聴者には保護者の助言・指導が必要です」みたいなテロップでも最初に流して……。実際にやってみたとしても、案外視聴率には影響も出ないのではなかろうか?



 



ところで、同じ文脈で語るなら、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で好評シリーズ化されている「運動神経悪い芸人」は、どうして批難の対象にならないんだろう? コレにも「運動神経の悪さ」の裏に「男のくせに〜」という既成概念が少なからず潜んでいるような気がするのだが。昨今は、最高球速105キロと、私なんかよりずっと速い球を放る稲村亜美のような女性タレントがメディアで活躍する「運動神経のジェンダーレス化」が進んでいるにもかかわらず……だ。やっぱ、芸人は“玄人”で、『噂の東京マガジン』で料理させられている女性は“素人”だから?


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