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やはり日本にはコノ人しかいない! 紅白を「神回」に導いたサザン桑田、唯一無二の偉大さ


出典:「YouTube 桑田佳祐 &The Pin Boys - レッツゴーボウリング」より


 



もうギリギリのタイミングかもしれないが、昨年の大晦日に後送された『第69回NHK紅白歌合戦』について書いてみようかと思う。



 



この、いわゆる「平成最後の紅白」は、後半の視聴率が(平均)41.5%で、2年ぶりの40%超えを果たし、「伝説の神回」……などとネット上でも称賛の声が相次ぐほどに、高評価を得ている……らしい。



 



ちなみに、歌手別の視聴率ランキングは、1位がサザンオールスターズ(45.3%)、2位が米津玄師(44.6%)、3位が松任谷由実(43.7%)。以下にもMISIA・星野源……ほか、錚々たるメンバーが軒並み高視聴率を叩き出した。



 



いっぽうで、とりあえずの最強ライバルである裏番組『ガキ使SP〜笑ってはいけない2018トレジャーハンター24時〜』(日本テレビ系)は、第1部14.3%(一昨年は17.3%)、第2部12.8%(一昨年は16.3%)と視聴率を下げている。2017年の大晦日に放送された「アメリカンポリス編」での、ダウンタウンの浜田雅功による黒塗りメイクが「人種差別」と世論の攻撃対象になった経緯から、心なしか「守りに入ってしまった」のかもしれない。私の個人的印象(※年明けに録画したものを全チェックした)でも、今回の「トレジャーハンター編」は多少“キレ不足”な感があったのは否めない。まあ、大晦日の18:30〜0:30の時間帯に放送されるようになってから、すでに10回近くも続いている長寿番組ゆえ、単純に「面白い年・面白くない年」のバラつきが生じてくるのも致し方ない。



 



基本は、テレビの前で紅白とガキ使をリモコンで頻繁に行き来する、おそらくもっともマジョリティな大晦日を過ごしている私だが、たしかに“昨年”にかぎっては、22時半ごろ(※aikoが出演したあたり)から、チャンネルをNHKから変えることができなくなってしまった(※正確には、ゆずと嵐のときだけちょっくら変えてしまったけどw)。そして、大トリを務めたサザンオールスターズによる、出演者全員を巻き込んでの『勝手にシンドバッド』には、不覚にも(?)普通に(?)感動した。



 



“伏線”は、北島兄弟&北島三郎の『まつり』にあった。驚くべきことに、サブちゃんが同曲を熱唱している際、サザンの桑田佳祐は大きな団扇を上下左右とぶわんぶわん振り回しながら、懸命に場を盛り上げていたのだ。



 



たとえば、福山雅治をはじめとする“大物アーティスト”が「紅白には出場するけど、NHKホールには行きません、別の場所から中継します」といったパターンは、いつしか“もう一つの王道”として定着しつつある。おそらく、ソッチのアーティストの皆さま方々は、こういった応援合戦曲や、曲と曲のあいだに差し込まれる小芝居とかに駆り出されるのが嫌なんだろう。かといって、最後までステージの端っこでぽつんとスカしているのも感じ悪いし……と、心情的にはそんな感じなのではないか?



 



しかし、ソレをまさに大物中の超大物である桑田が率先して実践することによって、サブちゃんもユーミンも、石川さゆりも松田聖子も……あと、スカし派の最右翼と見なされがちなセカオワまでをも自身のステージへと巻き込み、「神回」の名に相応しいあの一体感、相乗効果的なボルテージが臨界点に到達したのではなかろうか。



 



昨今の日本における音楽シーンでも、才能あるアーティストは次々と世に輩出されている。だが、サザンの桑田みたいな、年齢的にも大先輩な北島三郎を「サブちゃん」と呼び、みずからのステージに引き込むことができるエンターテインメント性にも擦り寄れる、類い希なるバランス感覚をもったアーティストは、残念ながら現時点だと……一人も思いつかない。


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