女性との距離感がわからない。男性たちはよくそう言う。性的な関係になったからといって、「深い関係」ともいえないのが現代の男女の関係のようだ。

 

 

■肉体関係より心の距離感が怖い

 

カズアキさん(42歳)がそろそろ家庭をもちたいと思ってから数年がたつ。積極的に飲み会に参加したり、友人に紹介を頼んだりしているが、なかなかきちんとつきあうところまで発展しない。

 

「女性との距離の詰め方がわからないんですよね。うっかり酔った勢いでホテルに誘ってしまったことがあるんですが、彼女も断らないからそういう関係になってしまって。そうしたらすぐに収入を聞いてきたり将来設計を聞いてきたりと、いきなりずかずか僕の生活に入ってこようとする。そんなに一気に自分の人生を全部知らせなくてはいけないのかと驚いて、僕から連絡をとるのをやめてしまったんです」

 

ゆるやかに交際が続いていけば、自然と結婚という話にもなるのだろうが、ちょっと気を許すと急に自分に入り込んでこようとする女性のあり方に彼は疑問をもっている。

 

「女性は肉体関係をもつと、どうしても執着がわくと女友だちに聞いたのでデートだけ続けていたこともあるんですよ。そうしたら2ヶ月くらいで、『あなたは私を女として見てないの?』と怒られました。僕自身、どうやって女性との距離をつめていったらいいのかわかってないのかもしれません」

 

いきなりセックスしたところから恋が始まり、自然と恋人関係になることもあるし、友だちから一気に恋愛段階に入ることもある。知り合って2週間で結婚を決めた男女もいる。男女の関係は、なかなか計算通りにはいかないものだ。そのあたりはおそらく、お互いの相性にもかかわってくるのかもしれない。

 

 

■どの段階で深い関係になればいいのか……

 

20代で3年ほどつきあったことがあるものの、30代では仕事が忙しかったこともあって一夜の関係ばかり。40代になって焦っているというのは、セイイチさん(44歳)。だからといって、お見合いや結婚相談所には頼りたくないと思っているそうだ。

 

「先日、友だちに紹介してもらった女性と初めて食事に行ったんです。お互いに映画が好きだとわかったので話題には困らなかったんですが、話の流れで次のデートは映画へ。その後は食事。3回目のデートも映画と食事。それが続いて、お互いにこのままでいいのだろうかと思いながらも、次のデート企画が出てこない。僕はあまりアウトドア派じゃないし、おもしろい場所も知らない。彼女が美術展に行きたいと言うので行ったんですが」

 

いつも同じデートばかり。だが、若いカップルではないから、遊園地だイベントだというわけにもいかない。

 

「4回目のデートのときかな、食事のあとで『ふたりきりになりたい』と誘ってみたんですよ。そうしたら彼女が、まだそんな気分になれないって。気まずくなって結局、それきり連絡をとりませんでした。彼女のほうからも来なかった」

 

そもそもセイイチさんは、彼女のことが気に入ったのだろうか。好きだという気持ちがあるなら、もっと相手のことを知りたいと思うのではないだろうか。何を考えているのか、彼女が大切に思っていることは何なのか、子どものころはどんなことをして過ごしていたのか。自分の知らない期間の彼女のことを彼女の言葉で聞きたいと思わないのだろうか。

 

「ああ、そういうことを話せばいいんですよね。なんだかね、この人は結婚向きなのかどうなのかって、そればかり気になってしまって」

 

今の彼女を作っているのは、過去の彼女だ。そんな話が自然とできるのが相性のよさなのかもしれないし、発展の鍵なのかもしれない。

情報提供元:citrus
記事名:「性的関係になっても「女性との距離感がつかめない」…40代男のひとりごと