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さすが松本人志! 「天才」の話は “ほどほど”に聞くのが賢明である理由


 





スポニチアネックスによると、お笑いコンビ『ダウンタウン』の松本人志(55)が10月4日、自身のツイッターで「天才」について持論を語ったのが大きな反響を呼び、投稿から半日も経たないうちに7万件の「いいね」がついた……のだそう。



 



松本は、



 




「天才の成功話はほどほどに聞いといた方が良いよ」




 



……とツイートを切り出し、その理由を



 




「天才は振り返り方も天才だから」




 



……と説明したらしく、



 




「たしかに天才は変わり者が多い」



 



「馬鹿の失敗談はどう聞けばいいですか?」



 



「天才の松っちゃんが言うことはほどほどに聞いておきます」




 



……ほかのコメントが寄せられたという。



 



松本本人が「天才」を自認したうえでの忠告なのか、「天才」の他人と接したときに学んだ実感なのか、そこらへんはよくわからないが、「天才の成功話はほどほどに聞いといた方が良い」──より正確な表現をすれば、



 



「天才の生き様を自身の人生の参考にしたり、天才からアドバイスをもらうときは、ほどほどに聞いておいたほうが良い」



 



……といった理屈には、私も激しく同意したい。



 



もっとも顕著な例として、メディアでもさかんに紹介されているのが「長嶋茂雄の擬音だらけなバッティング指導」である。「球がこうスッと来るだろ」「それをグゥーッと構えて腰をガッとする」「あとはバッといってガーンと打つんだ」……って言われても(笑)、凡人には到底届かないし、下手すりゃあこれまで地道に培ってきたバッティングフォームが一気に崩れてしまう危険性もなくはない。イチロー語録もあまりに哲学度が深すぎて、たまーに(いや、わりと頻繁に)意味不明なことも正直あったりする。



 



「天才」はそもそも出発点、棲家が最初から凡人と異なっているのだ。たとえ、なにかの技術が「天才」と同じ高みまで到達したとしても、それが「秀才」の場合はスタート地点が凡人と同じゆえ、そのプロセスを理解し、なぞることは辛うじて可能だろう。だが、「天才」が端っから違った世界でこねくり回す言葉は、凡人のもとまで絶対に降りてこない。理解しようとすればするほど、凡人はその特殊な思考パターンに、ただ絶望してしまうだけなのである。



 



あと、「本当にすごい奴」、イコール「天才的な人間」は、



 



「才能みたいなものがべたっとくっついているのではなく、何かが欠けている場合が多い」



 



……と、村上龍氏も自著でおっしゃっていた(『愛と幻想のファシズム』より)。そう。彼ら彼女らは、凡人がそこそこ兼ね備えている“ある資質”が致命的に欠落しているため、“社会人”としてのバランスが歪となり、それが結果として天才特有の突出感へとつながっていくのではないか? つまり、「天才」とはあくまで横から見学して楽しむものであり、「天才の猿真似は厳禁!」だと、私はいつも肝に銘じている。


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