男女の本音を楽しみながら学べる恋愛情報サイト『オトメスゴレン』に、『鼻毛が出ていることを指摘する際の一言9パターン』なるタイトルのコラムが掲載されていた。読んで字のごとく「デート中に発見してしまった男性の鼻毛を、勇気を振り絞って指摘してあげるには、どう切り出せば良いのか?」について論じたものだが、これがまた例によって、近年ネット恋愛マニュアル市場で大流行中の「9パターン」、つまり「9つもあったら、あらゆるケースを網羅しすぎて、結局はなんでもアリ状態になってしまう」ってことである。とりあえず、その「9つ」をすべて紹介してみよう。

 

(1) 小声でコッソリと「鼻毛が出てるよ」

(2) 「鼻毛出過ぎ!」(と元気よく)

(3) ジェスチャーしながら「ちょっと出てるよ」

(4) 「鼻毛が…」(と主語のみでさとってもらう)

(5) 「鼻毛クン、元気だね!」

(6) 「バカボンのパパになってるよ」

(7) 「男らしいほどに鼻毛が出てるよ」

(8) 「鼻から、ひじきが出てるよ」(比喩)

(9) 「鼻から鼻毛がコンニチワーしてるよ」

 

予想通り、どれもこれも言い回しを微妙に変えただけの、イマイチぴんと来ない「一言」ばかりで、逆の見方をすれば「デート中にみよんとまろび出ている鼻毛を“忠告”で解決するのは果てしなく困難」という諦観のみが浮き彫りとなった、ある意味、示唆的な原稿であるのだけれど、この鼻毛問題がカップルにとって、とくに「女性鼻毛」の場合、「男性鼻毛」の数十倍も切実なのは、逃れようのない事実なのだ。

 

かくなる私も過去に二度、デート中に女性の鼻の穴からにょきんと一本だけ鼻毛が伸びているシチュエーションに出くわしたことがある。

 

もちろん、知らんぷりを決め込んで、相手が化粧直しなどの際に気づき、さり気なく処理していただくのが“最善の策”であるのは言うまでもない。だがしかし! 鼻毛はたった一本の“確認”のみでも(いや、むしろ一本だけのほうが、しかも美人でさればあるほど、その間抜けさは際立ってしまう)、まさに大袈裟ではなく「百年の恋も一気に冷めてしまう」ほどの殺傷力を秘めており、もし相手が気づかないまま、デートが続いてしまったら最後、本気で恋愛感情が萎えてくる危険性も……たぶんある! ましてや、鼻毛とはホンの少々表情を変えただけでも隠れてしまう習性があるため、下手すりゃデートが終わるまで本人が気付かない可能性も、十分にありうる。八方塞がり……一体全体どーすりゃいいの!?

 

そんなとき、私はこーやって、この苦境を乗り越えた。一緒に街を歩いているとき、いきなりガッと相手の頭を左手で掴み、強引に自分の肩のほうへと寄せる。そして、私は彼女の目をじっと見つめながら顔を近づけ、すかさずキス……ではなく、すかさず右手の親指と中指で鼻毛を抜く。

 

ポイントは「迅速さ」。できるなら、相手が「なにが起こったのかわからない」くらいに素早く抜くのが望ましい。そうすれば、男性側の思わぬ積極性に彼女もドキッ。万一「鼻毛を抜いたこと」がバレても、その優しさにグッと来る……に違いない。これぞ一石二鳥ってヤツではないか。

 

ただし、この鼻毛抜きテクニック……相当な難易度を要するので、こーいったアクシデントに備えて、せいぜい普段から動体視力を衰えさせないよう地道な訓練を怠らないでもらいたい。

 

ちなみに、私は一度は成功を果たし、もう一度は失敗の憂き目にあった。失敗したときは、迷わずほっぺにチューで誤魔化したのだけれど、そのカモフラージュが功を奏したのかどうかは、正直あまり自信がない。なぜなら次のデートの約束をする前にLINEの返信がなくなってしまったからであった。

情報提供元:citrus
記事名:「 デート中、女性の鼻毛が気になったときにどう指摘するか問題