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ドタキャン癖がある人の心理…そしてドタキャンされないための対処法




売り手市場になった中途採用で、音信不通やドタキャンが多発しているそうです。筆者の経営する会社でもこの半年で内定辞退1件、連絡なしのドタキャンが1件ありました。会社をはじめて12年になりますが、連絡もなくあらわれないというのは初めてです。



 



 



■ドタキャンの新常識? 「連絡なしのすっぽかし」は73%



 



人材会社エン・ジャパンの調査によると、採用に関わるドタキャンというケースでは「連絡はなく、すっぽかされた」が最多の73%。「メールで連絡があった」は54%、「電話で連絡があった」は36%だそうです。驚きの結果ですが、これも時代の流れなのでしょうか。



 



とはいえ、これは今後お付き合いがない企業とのやりとりでのこと。さすがに友人関係で、連絡なしのドタキャンをする人はいないと思います。筆者も体調不良や不慮のトラブルなどで迷惑をかけたことがありますが、連絡をしないという選択肢は想像できませんでした。



 



皆さんも、一度はドタキャンをした経験はあると思います。それでも「お詫びはマスト、それでも心苦しいので、ドタキャンはできるだけ避ける」と考える人が大多数ではないでしょうか。



 



しかし世の中にはドタキャンをよくする人というのも存在します。彼らは、借りをつくり“負債感”を抱いてしまうはずのドタキャンを、なぜ繰り返すことができるのでしょうか。



 



 



■ドタキャンが心苦しくない人の心理とは



 



ドタキャンの背景にはいろいろな事情があると思います。大きく分けると以下の2つに整理できるかと思います。



 



1. どうにもならない事情があるケース



不慮のケガや病気、親しい人の危篤や死亡、突然のトラブルなど。急に発生した事案の対処を優先する以外に選択肢がないケース



 



2. 選択による自己都合であるケース



他の予定を優先、行けると思ったがやめたほうがいいと判断、行きたくなくなったなど。自分が選択的に行かないという決定をしているケース



 



筆者は、ドタキャンを頻繁にする人は、その理由を1の「どうにもならない事情だ」と認識しやすい人であると考えます。



 



例として、よく使われる「急に仕事が入った」という理由で解説します。



 



筆者も会社のトラブル対応で友人との約束をドタキャンしてしまったことがあります。どうにもならない事情だったのですが、仕事を優先するという選択は筆者自身がしているわけですから、「仕方がないよね」と許してくれる人がいる一方で「自己都合で迷惑だ」と思う人もいると思います。



 



私たちは、自分が経験してきた仕事環境を基準に相手の状況を推測します。仕事に対する温度差や責任の度合いは人によって違いますから、仕事という理由でのドタキャンを許せる人がいるのも、許せない人がいるのもあたりまえのことです。



 



しかし、ドタキャンを心苦しく思わない人たちの考えは「仕事なんだから仕方がない」の一択。自分の正しさを疑わないだけでなく、大変な状況になっている自分は被害者だという意識もあるので「こんな事情なのに怒るなんて」と、迷惑をかけた相手に逆ギレすることもあります。



 



このような思考をする人の場合、ドタキャンをしても負債感にさいなまれることはないので、悪気なく繰り返してしまう可能性が高くなると考えられます。



 



 



■ドタキャンへの怒りをぶつける前に



 



私たちは一般的に「どうしようもない理由」だと感じた場合は寛容な態度をとり、自己都合の理由によるドタキャンだと感じた場合は批判的な態度をとりやすくなります。



 



しかし「自己都合のドタキャン」と感じたその判断が間違っていることもあります。



 



昨年、息子が持病で緊急搬送され、朝方家に戻ってきたときのことです。体調の悪い息子は、その日に遊ぶ約束をしていた友達へ「ごめん、行けなくなった」と連絡を入れました。



 



あまりの言葉足らずな内容に、横で見ていた筆者は焦りました。病気のことには触れたくなかったのかも知れませんが、あれでは「自己都合で急に約束を破られた」と思われても仕方がありません。不快に感じたお友達も、誤解される息子も辛い思いをしてしまうミスコミュニケーションでした。



 



私たちは、他者には厳しく、自分に甘く考えがちです。ドタキャンをされたときは「軽んじられた」という寂しさも加わりますので、つい相手を批判したくなります。でも自分が想像するよりも相手は大変で、約束を軽んじていたわけではないというケースもあります。ドタキャンされた不快感を減らすためにも「もしかして」と考える余裕をもち、憤りをぶつける前に想像力を働かせたいものです。



 



 



■遊び人に学んだ「ドタキャン防止法」



 



そうは言ってもドタキャンをされるのは寂しいものです。夜の銀座で有名だったある男性の、ちょっとユニークなドタキャン防止策を紹介しておこうと思います。



 



銀座の女性と休日にデートするのが趣味なT社長は、数多くのドタキャンに悩まされていたようです。若かった筆者がT社長とデートの約束をしたところ前日にこんなメールが届きました。



 




明日の約束楽しみにしています。並ばないと買えない人気の○○をお持ちしたいと思うのですが、姫は甘いものはお好きですか?




 



今、分析してみると実によく作り込まれたメールだと思います。予定を忘れているかも知れない女性へのリマインドは誰でも考えつくことですが「明日大丈夫だよね?」ではなく、希少なお土産を渡したいという文脈で押しつけがましさを軽減しています。



 



わざわざプレゼントのために並ぶと公言するのは「約束はしたけど、お酒の席のことだし、休日につきあうのは面倒だな」と思っている女性への対策として有効でしょう。さらに「甘いものはお好きですか?」という締めの一文は、返事を確実にもらうためのフックになっています。



 



ちなみにT社長がデート当日にくれたのは、並ばなくても買えるごく一般的な贈答用のお菓子でした。いただくものなので文句も言えませんでしたが……。



 



ドタキャンされたくないときのヒントにしていただければ幸いです。


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