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体の不調を優しくケア。薬に頼らないドイツ流「ナチュラルPMS対策」





生理前はお腹が痛くなったり、イライラしたり、PMSと呼ばれるとにかく不快な症状が起こりがちですよね。女性にとっては仕方のないことなのかもしれませんが、できればなんとかしたいものです。



ちなみに私が住むドイツでも同じ。PMSに悩まされている女性は多いようです。



しかしドイツでびっくりしたのは、あまり薬を飲まないこと。自然の力に頼る人が多いんですよ。それではどんな方法でPMSを解消しているのでしょうか。早速調べてみました。



 

薬で抑えつけるなんてナンセンス! 痛みはハーブティーで治す





私の周りのドイツ人にPMS対策を聞いてみると、一番多かったのがこの方法……ハーブティーを飲むことです。確かにドイツでは、体調が悪いと薬よりもハーブティーが主流なくらいハーブティーの力は信頼されているんですよ。



私も一度ひどい風邪をひいて熱を出してしまったことがあるのですが、それでもドイツでは薬をもらえませんでした(笑)。ちなみにそのときに処方されたのはハーブティー。薬で抑えつけるよりも、ハーブティーで楽になりながら自分の力で風邪を治すように言われました。



生理のときに多くの女性が飲んでいるのは、ジンジャーティーやシナモンティーです。体が温まり、腹痛が収まるんだとか。また、イライラが続いてしまうときは、ペパーミントやカモミールがおすすめなようです。気分が安定して、夜もぐっすりと眠れると好評でした。



薬局では、生理痛を和らげる効果も望めるということからカモミールをすすめられることが多いみたいですね。



他にも、生理の症状全般に効果的なのはチェストベリーというハーブティーです。薬剤師さん曰く、「女性の生理の悩みに全て効く」のだとか。香りもいいので、ぜひ試してみてください。



 

生理痛はアロママッサージで、“予防”ができる?





アロママッサージというと、サロンなどでやってもらうイメージですが、ドイツでは自分で簡単なアロママッサージを施す人も多いようです。



確かにドラッグストアに足を運ぶと、多くのアロママッサージオイルが並んでいます。香りがいいことから、ジャスミンやセージのエッセンシャルオイルが入ったものや、肌に優しいBIO製品が人気ですよ。



日常でも疲れた手や足などにオイルを塗って、疲労を和らげることはあるようですが、特に生理のときは、マッサージをすることで痛みが軽減するそうです。マッサージ方法は、数滴を手に取ったら、下腹部、腰回りなど、痛みのある個所に優しくマッサージするように塗っていくだけで完了。1日3~4回繰り返すと効果的だそうです。



また、毎回生理痛に悩まされている人は、生理が始まる1週間前にマッサージをすれば痛み防止にも繋がるんですよ。仕事などで1日に何回もマッサージができないという人は、アロマオイルを出してゆっくりと香りを嗅ぐだけでも効果があるそうです。香りで心が安定します。



 

ドイツの定番は、「バスオイル」や「バスミルク」

ドイツ人も湯船が家にある場合は、日本人と同じようにお風呂に入ってリラックスします。そんなとき、日本では入浴剤を入れたりしますが、ドイツではバスオイルがお風呂のお供になっているようです。



オイルというとべとつくイメージがありますが、全くそんな気配はなく、保湿力が高いという印象。お風呂から出た後、「ボディクリームを塗らなきゃ!」という焦りを忘れてしまうくらいです。



 





Kneipp



バスオイルで一番のおすすめは『Kneipp』の製品です。このシリーズは防腐剤などの添加物が入っていないので、肌にも優しいんですよ。中でも「Kuschelbad」は生理中に荒れた肌がしっとりすると人気です。



マカダミアオイルやはちみつエキスの効果が肌をしっとりとさせているんだと思います。また、また体を温めるジンジャーのエッセンシャルオイルが入っているので、冷えによる生理痛も改善へと導いてくれますよ。



皮膚を柔らかくしながらゆっくりと温めてくれる感じがして、とても心地いいです。36~38度くらいのお湯に数滴たらして楽しんでみてください。



 





Kneipp



もしバスオイルが苦手なら、バスミルクという選択肢もあります。バスミルクなら、同じく『Kneipp』の「Spürbar sanft」がおすすめ。



スキンケア発想のバスミルクで肌の調子を優しく整えてくれます。優しい香りに癒されると好評で、ずっとお風呂に浸かっていたくなってしまうでしょう。日本でもAmazonや公式サイトで手軽に手に入ります。



 

どんなにおいしくても……コーヒーは極力避ける





イタリアに近いこともあり、一歩街に出ればおいしいコーヒーに出会えるドイツですが、日本人女性と同じように、ドイツ人女性も生理中はコーヒーを避けているようです。



それもそのはず、コーヒーは消化器官を刺激し、下痢を招いたり、体を冷やしてしまう作用があるんですね。生理中は避けるのが無難と言えるでしょう。



どうしても飲みたい場合はデカフェという手があります。日本でもおいしいデカフェが多く売られているので、コーヒーを飲まないと気分がシャキッとしない人はデカフェで乗り切りましょう。



 

意外すぎ!?ココアには生理中に嬉しい効果がたくさん秘められていたみたい





コーヒーを避ける代わりに、人気なのがココアです。意外に思うかもしれませんが、ココアにはセロリやゴボウより多くの食物繊維が含まれているんですよ。生理中に乱れやすい腸内環境を整えてくれるでしょう。



また、ココアにはテオブロミンという気分をホッとさせてくれる成分が入っていて、飲むだけで心が安らぐんです。



ちなみにココアは牛乳で飲むと、カルシウムとマグネシウムがバランスよく摂取できます。カルシウムにはイライラを抑える効果が、マグネシウムには安定した精神状態を保つ効果が期待できます。生理中のイライラをさらに抑制できるでしょう。



 

「何もしない」も、大切な行動の一つ!





生理中は体の不調もそうですが、心の不調も相当なものです。今回、私の周りのドイツ人女性に色々話を聞いていく中で、誰もが口にしていたのは「とにかく無理をしない」ということです。



体調が悪いときは、何もやってもうまくいかないものなので、無理してやっても余計にイライラするだけだと言います。その悪循環を断ち切るために、何もしないことを選択しているようですよ。



彼女たちは、辛いときは無理にベッドから出ようとしないし、お皿洗いも後日に回すし、会社を休むことも珍しくありません。大変なときは、思いっきり自分を甘えさせてあげることも大切かもしれませんね。



 



国境を越えても、やはりPMSは女性にとって大きな問題です。それぞれに工夫をして乗り切っているんですね。



「無理をしない!」とはっきり線を引くあたりはドイツ人ならではと言えそうですが、頑張りすぎる日本人は、生理のときくらいは甘えてもいいのかもしれません。頑張らないことも自分の体を守るための大切な策の一つですよ。



 



参考:ALOBABY、MARIEN APOTHEKE、ソフィ、Kataoka、わかさ生活、
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